藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

千尋さんリクエスト　貧血 ページ41

新海side


カタカタカタ

と忙しなく聞こえてくるパソコンのキーボードを打つ音。


一向に休まらなくてさっきからずっと続いている。




新海「なぁ藍沢一回休憩したらどうだ？」


藍沢「いい、時間がないんだ」


新海「忙しいのはわかるけど休憩に入ったらどうだ？まともに飯食ってないだろ？」


藍沢「それどころじゃないんだ」


新海「おい、藍沢！」


ブーブーブー

藍沢「はい、藍沢です」


白石≪あっ藍沢先生？今から脳挫傷の患者さんが運ばれてくるんだけど……来れる？≫


藍沢「わかった、すぐ行く」


白石≪助かる！白車到着まであと９分くらい≫


藍沢「わかった」




新海「藍沢？」


藍沢「救命からコンサルだ。行ってくる」


それだけ行って藍沢は急ぎ足で医局から出てった。


新海「はぁー…」


藍沢は救命も脳外も掛け持っていて最近は常に忙しそうだ。


脳外のオペに救命のヘリ担や当直、コンサルに書類整理、やることは山積みらしくこの間は電話片手に書類を書いてて最近は食事をしてるところも寝てるところも見ない。


そんな藍沢を見かねて声を掛けるが「時間がない」とか「忙しい」とか返ってくる返事はそんなものばっかり。


毎日、毎日、忙しく走り回ってるにも関わらず休もうとしない藍沢を見てるとこっちまで溜息をつきたくなる。



今日はもうあと２時間ほどで日勤の奴は帰宅の時間。


今日、俺は当直で明日そのまま日勤に入る。


今は書類整理をしていたけど行き詰まり俺は気分転換のためにシャワーを浴びに行くことにした。


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藍沢side


最近は仕事が忙しすぎて仮眠室が寝床だった。

家に帰ったのはもう何日前か覚えてなくて食事をとる時間さえもない。



今日は当直でないため、さすがに久しぶりに家に帰りたいと思っていたが書類整理が溜りに溜っていて放っておくことはできないため今日も家には帰れそうにないなと思いながら脳挫傷の患者が運ばれてくるという救命に向かって走り出した。





初療室につくと白石と横峯と冴島、雪村がすでに治療にあたっていた。


白石「藍沢先生！なんか近くで事故があったみたいでたくさん患者さんが運ばれてきて…今、緋山先生と灰谷先生が白車の受け入れに行ってる。脳挫傷の患者さんももうすぐ運ばれてくると思う」


白石がそう言い終わると初療室の扉があいて緋山と灰谷がストレッチャーを押しながら入ってきた。

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