藍沢先生が体調不良3(リクエストOK)

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藤川side


腕の骨折を伝えると藍沢から帰ってきた返事は「そうか……」と素っ気ない。


怪我の理由を聞いても「俺の不注意で転倒していろんなものにぶつかった」と。


いつも通り振る舞おうとしてるんだろうけど俺には分かってるからな。


お前が無理してることも、なんか隠してることも……全部……





藍沢が黙り込んでしまうとみんなも一切しゃべらなくなって俺も話すネタがない……



そんな中

ピーーーーーーー


ＩＣＵの患者の心停止を知らせるアラームが病室に響き渡った。


すると次は

ブーブーブー

ドクターヘリエンジンスタート

ドクターヘリエンジンスタート


とヘリの出動要請まで鳴ってさっきまで静かだった病室が一気に騒がしくなってヘリ担の白石と灰谷と雪村はヘリへ、残りはＩＣＵと患者の受け入れ準備のためにそれぞれ動き出した。



全員が病室を出て行って最後に俺が病室を出るときに一瞬だけ見た藍沢の悲しそうな暗い顔。



なんでお前は全部一人で抱え込むんだ？

俺たち仲間じゃないのか？

なんで無理してること言ってくれないんだよ……


ーーーーー

新海side


救命の方から藍沢が倒れたと聞いて西条先生と藍沢の病室に行く事にした。


病室についてドアを開けると病院食を前にボーっとしている藍沢。


新海「藍沢！」


藍沢「新海？西条先生？」


新海「あぁ、どうした？食べないのか？」


藍沢「………」


「どうした？食べないのか？」と聞くと黙ってしまった藍沢。

けど少しすると藍沢はゆっくり病院食をもって口にした。


俺たちも一緒に食事をするつもりだったため西条先生と藍沢のベッドサイドに座って買っていたものを食べようとすると


藍沢「う”っ……」


藍沢が近くにあったゴミ箱に吐き始めた。


新海「藍沢？」

西条「大丈夫か？」


藍沢「う”ゲホッゲホッグハッゲホッ」


苦しそうに餌付いている藍沢の背中を西条先生とさすっていると吐き気が落ち着いたみたいで藍沢はゴミ箱に近づけていた顔を上げた。



新海「食べれないなら無理して口にするなよ。お前がしんどいぞ」


藍沢「………」


声をかけても藍沢はなにも言わない。


西条「藍沢少し休もう。な？」


なにも言わない藍沢を見かねてか西条先生は藍沢に休むように促して藍沢は大人しく西条先生の言うことに従いベッドに横になったかと思うとすぐに眠りについた。


新海「藍沢……何があったんでしょうか？」

西条「藍沢が一向に話そうとしないからな……でもあの藍沢がかなり堪えてるみたいだ……」

新海「………」

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