藍沢先生が体調不良3(リクエストOK)

4 ページ5

白石side


白石「ごめんね！待った？」


藍沢「いや」


藍沢先生と入籍して約2か月。

彼とはフェローの時から一緒で私が困っているときには絶対に助けてくれた。

言葉足らずだけど本当は優しい。

ぶっきらぼうな口調で笑うこともほとんどない彼だけど家で見せてくれる一瞬だけ笑う顔が本当にかっこいい。

お互い仕事の関係ですれ違うことも珍しくはないけど非番の日には絹江さんに料理を習ったり藍沢先生とお出かけしたりして楽しく過ごせている。


藍沢「乗れ」


今だって車に乗るときはドアを開けてくれるし、片手でハンドルを動かしながら運転する彼の姿は顔がかっこいいだけあって中々様になっていると思う。



家に着くと

白石「すぐ作るから待っててね」


藍沢「あぁ」

藍沢先生は昨日急遽当直に入ったらしく冷蔵庫に入れていた夕ご飯は残っている。

どうせ藍沢先生の事だし当直だったってことはご飯食べてないんだろうな……

そんなことを考えていると藍沢先生はソファーに座って寝てしまっていた。


疲れてるんだろうな……


無理矢理起こすのも気が引けて藍沢先生にブランケットをかけて先にご飯を作ることにした。




白石「藍沢先生、藍沢先生」


藍沢「……白石か？」


白石「うん、ご飯出来たけど食べられる？」


藍沢「あぁ」


まだ眠そうな藍沢先生を起こして食卓に着いた。



藍沢・白石「いただきます」


藍沢先生は「いただきます」「ごちそうさま」は絹江さんの教えみたいでしっかり手を合わせてから食べる。


藍沢先生が箸をもったのを見て話しかけた。


白石「藍沢先生昨日何も食べてないでしょ？」


藍沢「………」


白石「図星？ちゃんと食べないと！」


藍沢「悪い……」


「悪い…」って言いながらバツが悪そうにする藍沢先生。

こんな顔をさせたかったわけじゃないけどやっぱり心配でついつい強い言い方をしてしまう。


白石「あっ、ごめんね。そんな顔をさせたかったわけじゃないの」


藍沢「わかってる。心配してくれての事だろ」


白石「うん…」


病院じゃ少し怖がられてる藍沢先生だけど家だと気が弱いっていうか……


でも喧嘩にならないようにする藍沢先生なりの優しさだと私は思ってる。



普段口数が少ない彼としゃべりながら食事をしているとあっという間に食べ終わった。



藍沢・白石「ごちそうさまでした」



藍沢先生はお皿を片付けてくれると風呂入ってくるって洗面所に入って行った。

５→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す