藍沢先生が体調不良3(リクエストOK)

2 ページ3

藍沢side



藍沢「終わった……」


4時間にわたるオペを終わらせ新海と廊下を歩いている新海が



新海「お前、今日確か当直じゃないよな？本当は今日当直だった奴が親戚がなくなったらしくて当直に入れなくなってな……藍沢代わりに入れるか？」

と聞いてきたため今日は帰っても白石はいないし当直を引き受けることにした。


新海との会話が途切れると…

ブーブーブー

新海「急変か？」


藍沢「そうみたいだな。４０５号室だ」


医局に帰ろうとしているところ、患者が急変したらしく医局とは反対の病棟に向けて走り出した。


藍沢「……ﾊｧﾊｧﾊｧ」


病棟に向かい走っていると急に息が上がって苦しくなった。


普段は体力づくりもしているためか走り回っても息が上がることなんかほとんどない。



病棟について新海と患者を診たがそこまでひどくなく簡単な処置だけだった。


今度こそ医局に帰ろうと歩いているとまたさっきみたいな息苦しさが襲ってきて並んで歩いていたはずの新海との距離も離れていき、追い付こうとするも息をすることに精いっぱい。


するとそんな俺に気づいた新海が俺に声をかけてきた。


−−−−−−−−−−−−

新海side


オペが終わって患者が急変して藍沢とともに患者の病棟へ走った。


患者は急変というものの、さほど酷くはなく、すぐに処置が終わり再び医局へと向かっていたのだけど並んで歩いていたはずの藍沢との距離が離れていきさすがに心配になったため壁に手をついている藍沢に近寄ると額は汗ばんでいて前髪が張り付き、藍沢も苦しそうにスクラブの首元をつかんでいる。


新海「藍沢？どうした？」


声をかけるものの藍沢は聞こえていないのかハアハアと苦しそうに呼吸をしているだけ。


新海「一回休もう」


無理に歩こうとする藍沢を止めて近くにあったベンチに腰掛けさせて俺は自販機で水を買い藍沢に渡した。


背中をさすっていると少し落ち着いたのか藍沢は水を一口飲んだ。



新海「落ち着いたか？」


藍沢「あぁ…悪い…水…奢らせて…」



新海「気にすんなって…水くらいで…」


藍沢は絹江さんの教育なのかなにか奢るとすごく申し訳なさそうにする。

水1本くらい全然いいのに……



少しして医局に戻ろうと立ち上がると続いて藍沢も立ち上がろうとしたが、かなり体力を消費していたらしくバランスを崩してベンチに逆戻り。

3→←心臓病（番外編）　血塗れ将軍さんリクエスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す