藍沢先生が体調不良3(リクエストOK)

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緋山「それって藍沢にとって白石といる1分、1秒が充実した楽しい時間って事じゃない？」


白石「そうなの…かな？」


藤川「そうだよ！白石なら大丈夫」


冴島「自信持って下さい」


白石「皆ありがとう」


ｰｰｰｰｰｰｰ

藍沢side


しばらくすると白石たちが戻って来てドナーのことの話をすることにした。


ーーー

白石「じゃあ、藍沢先生は移植手術を受けられるってこと？」


新海「まだ適合するかわかりませんが検査をして拒否反応が出なければ移植手術を行えます」


藤川「入院1日目にしてドナーが見つかったのか！？」


新海「いや、実は藍沢は心臓病持ちだったんです」


白石「えっ？」


新海「藍沢は心臓病持ちだったのを隠して悪化するかもしれない中働いてたみたいで、その間に西条先生がドナーを探してくれていたみたいなんです。それで藍沢の入院が決まって焦ってたらドナーが見つかったらしいんです」



緋山「藍沢あんたなんでそんな大事なことを黙ってたのよ!!」



冴島「西条先生以外に伝えていた人はいなかったんですか？」



藍沢「ばあちゃんと西条先生以外、心臓病の事を知ってる人はいなかった」



緋山「白石にも言ってなかったの？」



藍沢「あぁ……」



白石は俺の心臓病の話を聞いてどんどん表情が曇っていく。


俺は白石にこんな顔をさせたかった訳じゃない………

ただ負担になりたくなかっただけ………


一通り話を終えて新海も含めて白石たちは病室を出ていった。

こんな誰もいない一人だけの静寂の包む時間に嫌でも色々な事を考えてしまう。

本当に大丈夫だろうか？

もし移植する心臓に体が拒否反応を起こしたら……？

そんな風に考え出すとマイナスな思考は留まるとこを知らずさらに深く考えてしまう。

ｰｰｰｰｰｰ

白石side


病室を出て少し歩くと人通りの少ない廊下にでて、新海先生が口を開いた。


新海「藍沢は今は落ち着いていますが発熱や息切れなどがいつ酷くなってもおかしくありません」


私は藍沢先生が心臓病持ちだったなんて知らなかった。

大事なことを隠されていたと思うと他にも隠していることがあるんじゃないか、藍沢先生は未だに可愛くて若いナースや患者さんに人気があるから自分はいつか藍沢先生の要らない存在になるんじゃないか、って私の頭は不安で埋めつくされた。


ｰｰｰｰｰ

緋山side


白石は藍沢が元々心臓病持ちだったということに衝撃を受けているのかうつ向いて歩いていて、私もなんて声をかけたらいいかわからない。


結局、藤川ですらほとんど言葉を発することなく医局についた。

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