むいゆう小説 ページ2
バンッッ
息を切らしながら兄のいる病室をやや乱暴に開け
空気が溜まりにくい状態の肺に出来るだけの空気を押し詰めて叫んだ
「兄さん！！！」
「む…………いち…………ろ………………?」
「兄さん目が覚めたの?!」
「いいえ、今お兄さんは大変危険な状態にあります」
「このままじゃ助かるかどうか､､､！」
「そ､んな…兄さ、ん……?」
全力疾走した後の心臓と
痙攣した横隔膜からくる吐き気と
震える手足から
一層恐怖が増す
絶望から足に力が入らなくなり
膝からかくんと崩れ落ちる
兄さん
兄さん
ぽたっ
「いつまでも一緒にいてくれるって……っ」
「約束、した…ｯじゃんか……！」
泣きじゃくり嗚咽を漏らす片割れの頭に
そっ……と手が乗せられた
「全く…………ダメな……弟………だなぁ…………」
「俺が……傍に…………いてやらなきゃあ…………」
今は喋らないで、生きてよ兄さん
そう言いたいのに
嗚咽と涙が邪魔をする
「…………思えば…あの時から……何か…崩れてたんだなぁ………………」
「…………両親が死んで…………俺達だけで……暮らさなきゃなくなって……………………」
「なぁ…無一郎ォ………………」
「…………おれたちは…………………どこでまちがえたんだろうなぁ……………………………………」
ピーーーーーーーー…………
無機質な音声が
病室に響く
残された片割れは
何かが ぷつん と切れた感覚と共に
心のどこかから絶望が
果てしない絶望が
彼を襲い
覆い――――
―――その後その病棟には
青年の
叫び声が響き渡った
続く
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ちーちゃん - まって・・・（ショック） (2021年1月25日 20時) (
レス) id: d76e123d12 (このIDを非表示/違反報告)
長��千鶴 - 死なないでくれぇぇぇ・・・(泣） (2021年1月25日 20時) (レス) id: d76e123d12 (このIDを非表示/違反報告)
長��千鶴 - 死なないでくれぇぇぇ・・・(泣） (2021年1月25日 20時) (レス) id: d76e123d12 (このIDを非表示/違反報告)
狼牙こはく(プロフ) - オリジナルフラグが立っております。下の方が行ってらっしゃる通り、違反になるので外していただきたいです。それに、低評価などを押されてしまうので外したほうがよいかと思われます。 (2020年6月5日 22時) (レス) id: 5869eddd49 (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - オリジナルフラグが立ってます。違反になるので外した方が良いですよ！ (2020年6月5日 19時) (レス) id: 41eea02c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのたなかさん | 作成日時：2020年6月5日 1時
