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「……あ」




ちょうど今日は土曜日で、暇だから本を買いに行こうとしたの。

そうしたら、美門君を本屋で見かけたんだ。


チャンスだと思って声をかけようとした途端、誰かの声で私の小さな声はかき消された。




「あれ、翼?」




振り返ると、可愛い女の子がいた。


透き通ったソプラノの声、太陽の光に反射されて輝くブラウンの髪、
ほんのりと赤く染まっている頬。そして、大きな瞳。



「あっ!アーヤ」



………アーヤ?



そういえば、この子、見たことがある。
確か隣のクラスの子だ、そう、美門君と同じクラスの子…


前に、クラスの女子が噂していた。

kzと仲がいいらしいって。



本当だったんだ…




「どうしたの?参考書買いに来たの?」


美門君が、アーヤって子に喋りかけた。
そしてそのアーヤちゃんは答えた。


「そうだよ。よく分かったね」

アーヤちゃんは微笑む。




この会話を聞いた瞬間、思ったんだ。

仲が良いなって。




「だって同志だもん。そうでしょ?」


美門君が、アーヤちゃんに笑いかけた。







………同志、か。




敵わない、そう思った。

2人は、お互いを信頼し合っているんだ。
だから、こんなにも2人は、微笑み合える。


でも、美門君の瞳には、それ以外のものがあって。
全力で守りたい…そんな感じだった。



「……っ」

なんだろう、この気持ち。



胸が苦しくて。


心が締め付けられている。


キュッとなるんだ。







あぁ、これが失恋なんだ。って思った。








_____‘‘夢は必ず叶うもの”

小さい頃は信じてた。
自分には、運命の人がいて、その人といつか結婚して、幸せな毎日送るって。


でも、現実は違うんだね。


好きな人ができても、その人は私には釣り合わない王子様。








なんで…!

なんで、もっと早く、喋らなかったんだろう?
まだチャンスはあったかもしれないのに…
もしかしたら、両思いになって、付き合えたかもしれないのに…



後悔ばかりが私の胸に襲いかかってくる。









「あっ!実花ー!暇ならあそぼ!」

遠くから、由紀の声が聞こえる。




そうだよね、挫けてたって新しい恋は始まらない。

美門君は運命の人じゃなかったんだ。





でも、決して無駄な恋では無かったと思うから。

いつか私に、本物の運命の相手が現れるといいな。





初恋をありがとう。




そして、どうぞ


「_____お幸せに」



そう呟いて、由紀の元へと走った。

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危ない誕生日ブルーは知っている

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立花 彩


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ほっと梅昆布茶 - とっても面白いです!アーヤのくしゃみかわえぇ…(´¬`) 続き、楽しみにしていますね! (2020年6月8日 22時) (レス) id: e9c40f925b (このIDを非表示/違反報告)
沙織 - 砂原×彩を作ってほしいです (2020年5月11日 17時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
みー - リクエストしてもいいですか?アーヤが風邪を引くを、お願いします。 (2020年2月16日 10時) (レス) id: d2fe880f79 (このIDを非表示/違反報告)
彩菜 - とっても面白いです!それから更新応援してるし楽しみにしています!私もアーヤと忍和んで好きです! (2019年3月29日 13時) (レス) id: b55cf05493 (このIDを非表示/違反報告)
Koko - リクエストok ですか? アーヤが恋?それに気づいたkzメンバーの話作ってもらえますか? (2018年12月14日 12時) (レス) id: ed9673c0fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいら | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年7月9日 21時

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