kz 短編集

。 ページ18

＊




それから数えれないくらいのゾンビや変な化け物が出てきた。


その度に私が叫び、翼と忍は何かを言いながらやっつける。








そして、ようやく学校から出ることができた。



「終わったー！結構楽しかったよ。」

「俺も。やっぱ作るのもプレイするのも楽しいな。」





…………



なんか、もう…疲れた。




「あれ、アーヤ大丈夫？」


いーえ、全然。




「やっぱりアーヤ、怖かった？」


顔を覗き込んで聞いてくる翼は少し笑っている。





「……翼。」


少し睨むようにして言った私。




確かに、怖かったよ。

でも、疲れたのほうが大きかったかも…









「じゃあ、他のことするか。」

忍の一言で、それからはトランプとかをして遊んだんだ。







ババ抜きでは忍の勝利。

…私、顔に出ちゃうからな。



神経衰弱では翼の圧勝。

やっぱり記憶力がいいもんね。



七並べでは私が勝ったんだ！

まぁ、ギリギリだったけど…








3人平等に勝ったところで、翼が時計を見て言った。

「もう5時半だね。アーヤ、帰ろうか。」



えっ、もう？

早いな、もっと遊びたかった…



「また遊ぼうよ。ね？」


そうだね。



「じゃさ、最後に記念にスノー撮ろ。」



すのー？



「うん、スマホのアプリ。ほら、可愛いしょ？」


本当だ！

へぇ、いっぱい種類がある！！



「うーん、じゃやっぱりクマにしよ。」



可愛い！

画面に映ると私の頭に耳がついた。あ、口にも！







「はい、チーズ。」

ピースをして写真を撮ると、翼と忍が話す。




「これさ、あいつらに送ろっと。」

「いいね。なんていうかなー。」

「若武あたりが騒ぐんじゃない？」



確かに。

ほんとガキよね。たまにカッコいいけど。









「おじゃましました！」


2人で口を揃えて言い、家を出てバスに乗る。







今日楽しかったことをお互い話し私の家の前まで来た。



「今日はとっても楽しかったよ！ありがとう。」


お礼を言うと、翼がフワッと微笑んだ。




あぁ、クラッとする…




「いーえ、俺こそありがと。また、遊ぼうね。今度は2人で。」

悪戯な瞳でこちらを見る翼の頭を小突く。


「3人で、ね。」

すると、翼がぷくぅっとほっぺを膨らませたんだ。


か、可愛い！！





「アーヤと2人でデートしてみたいな、ダメ？」


ダメ。


「残念。じゃ、またね。」



ばいばい。









今日は楽しかったな〜。

また3人で遊んでみたいかも。



＊

追記＋おまけ→←。

ラッキーアイテム

危ない誕生日ブルーは知っている

ラッキーkzキャラクター

立花 彩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す