kz 短編集

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＊




ピーンポーン






１４時ピッタりに翼が来た。





「はーい。アーヤ、迎えに来てくれたわよ。」

お母さんが私を呼ぶ。




「では６時までに帰ります。帰りは僕が送ります。」

「わかったわ。いってらっしゃい、アーヤ。」


「いってきまーす！」





二人で家を出ると翼が言った。

「アーヤ、今日も可愛いね。」


………

ほんと、黒木君化してる…



でも翼の言うとおり、今日はオシャレにしたつもり。


水色と白のストライプのオフショルに、ネイビーのガウチョ。
髪はハーフアップにしてみたんだ。

爽やかな感じをイメージしたの。




でもそういう翼こそ、とってもオシャレ。



白のシャツを着ててフォーマルっぽい服装だけど、カジュアルにきまってる。

やっぱり翼は白が似合うね。


「もう。でも翼もかっこいいよ。」

私が言うと翼は少し赤くなったんだ。


はて？




「アーヤ、そういうこと他の男に言っちゃだめだよ。」


？？？









それからいろんな話をしていると忍の家についたんだ。



やっぱり大きいなぁ〜



いつも通り車に乗って、家の中に入る。

「おじゃまします。」



いつもはロボットが迎えてくれるけど、今日は忍がいた。



「いらっしゃい。立花の服、似合ってるよ。可愛いね。」

忍は長い間引きこもってたから、恥ずかしさを感じないみたい。


翼と黒木君は…ん、例外ってことで。



「何する？映画、ゲーム、本、プラネタリウム、プール、テニス。
なんでもあるけど。」

運動はちょっと無理かな。

ガウチョだし。


「じゃあ、ゲームしよう。」


やっぱ男の子だなって思ったけど、まぁいっか。

普段、あんまりゲームする機会ないし。

ちょっとやってみたいかも！





「ここだ。オープン。」

ドアが開くと、もう すごかった。



中央におっきな画面のテレビがあって、その周りにたくさんの機械があったんだ。

壁の近くの棚にはゲームの入れ物？がびっしり。


「最近はスマホのゲームが多いけど、たまにここで他のゲームしてる。」


へぇ。

でも、あまりの量に言う言葉がなかった…




「で、今日のためにゲームつくってみたんだけど。やる？」


やりたいっ！


「アーヤもやりたそうだし、俺もやりたいかな。どんなの？」

たしかに。
ホラーは無理かな。



「ホラーだよ。廃校になった学校のやつ。」


げっ！

でもちょっと気になるような…




「途中でやめてもいいから。アーヤ、やってみよ？」


わかっ…た。

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