あなたの見上げた青空【ディアラヴァ】 (ページ8)

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ハッと目が覚めた。

すると、覚めたはずの夢のように、首筋に何か冷たく尖ったものがあてがわれようとしている感覚があった。

「ッ！！！」

思わず飛び起きると、急におでこに激痛が走った。

「いっつ……」

思わず手を当てると、横からも似たような呻き声が聞こえる。

ハッと横を見ると、コウがおでこを抑えて呻いていた。

「ッ！コ、コウ！？」

思わず彼の名を叫ぶと、彼は抑えた手の合間からこちらを見た。

「酷いなー、Aちゃん。折角起こしにきたのに。あいたた‥‥‥」

「あ……コウ‥、私‥‥‥」

状況が飲み込めずに慌てる私に、コウは頬を膨らませた。

「俺の奇麗な顔に思いっきりぶつかってくるとか、どういう神経してんの」

どうやら、私のおでことぶつかったのは、コウのおでこで間違いなさそうだ。

「ご、ごめんなさい。つい驚いて」

私も、痛むおでこを抑えながら誤った。

「‥‥‥」

コウは暫く黙っていたが、急に真剣な顔つきになって言った。

「…許さないって、言ったら……？」

「…え？」

戸惑う私にコウは手を伸ばした。

そして、ついさっきまで眠っていたベッドに押し倒す。

「許さないって言ったら‥‥‥どうする？」