あなたの見上げた青空【ディアラヴァ】 (ページ2)

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はじまりページ2

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「やあ」

夢を…みていた。

真っ白な空間の中、ゆらゆらと現れる、圧倒的存在感を放つ存在。

その人が私に声を掛けた。

「あなたは‥‥‥？」

「私の名はカールハインツ、ヴァンパイアの王」

その、人━━否、ヴァンパイアは名をカールハインツ、ヴァンパイアの王、と名乗った。

信じ難い言葉でも頷けるのは、彼の立ち居振る舞いをはじめとして、その言葉を疑わせない圧倒的オーラがその人にはあったからだろう。

「ヴァンパイア‥‥‥」

それとも、夢だからなのだろうか…再度その言葉を反復しながら納得していまう。

「そう。私はヴァンパイア。そしてこの度君の夢を訪れたのは、果てのなき時を生きる私からの頼みごとを…君に聞いてほしいかったからだ。」

「頼み事‥‥‥？」

話について行けずとも、これが夢であることの確証が深まり何処か安堵する自分がいた。

「聞いてくれるかい？」

疑問形をとってはいるものの、断るという選択肢を私は与えられていなかった。

「‥‥‥はい」

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━━━夢だから‥‥‥

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その気の緩みが、私の人生を大きく変えることとなった。