六十二話 ページ22
(このぐらいなら呼吸で一週間ぐらいか?)
そう考えながら数分歩くと、列車の近くに横たわる人影が見えた。
その瞬間Aは己の血の気が引いていくのを感じる。
「炭治郎!」
言う事を聞かない足に鞭を打ち、Aは炭治郎の元へ走った。
「炭治郎!どうした!?」
「…」
返事が無い。(ただ考え込んでるだけ)
これやばくない?いややばいだろ。
と頭の中で炭治郎を殺してしまったAは彼の肩を掴んだ。
「おいこんな所で死」
「うわっ!?」
「うへぇぁっ!!?」
驚きのあまりその自慢の反射神経(奇声付き)を披露する彼女は後方に飛び退く。
「え、A?」
「しっ、死体が喋った…!」
いつものAであればすぐに状況を飲み込めるだろう。
でも今回は無理だった。この頃寝不足なの。
「炭治郎が蘇ったぁ!!」
「え?よみがえ、えっ?」
「喋ったぁぁ!!」
寝不足なの。
「寧塑寺少年!」
「うわああぁっ!!」
突如として現れた炎柱。
御察しの通りAは飛び上がる。
「れっ、れれれ煉獄さん…!」
「む!そうだ煉獄だ!」
「炭治郎が蘇ったんス!!」
人間三日寝ないと思考力が馬鹿になるのね。
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作者名:名梨 | 作成日時:2020年1月12日 18時