スリルが足んない！【名探偵コナン】

月下の ページ19

Aが長野県警に来てから数日、特に大規模な事件もなく、平和だと感じていた
Aは。

一方諸伏は周り(長野県警)の人たちがいつAに手を出してくるかとヒヤヒヤしていた
確かに彼女は気に入られているが、とある決意をした諸伏にとっては尚更だった


今日は仕事が長引いて、帰ろうとした時にはもう月が出ていた
ただでさえ学校から急いで県警本部に向かうAはいつも帰りが遅いのに

A(はあ、もうこんな時間か‥
少年探偵団のみんな、元気かな
最近忙しくて会えないんだよね



とりあえず帰んなきゃ
でもなんか帰りたくないな‥

ちょっと寄り道しちゃお)

Aは最上階まで階段を駆け上がり、ひらりと柵を飛び越える
〜普段誰も来ない屋上〜

A(規則？そんなの気にしない気にしない♪)

いつから似てしまったのだろう
彼女はまるで『立ち入り禁止』の現場に平気で入っていくコナンのようだ

静かな屋上から夜空を見上げる

A(月が出ている‥‥そういえば怪盗キッド
あれから動きがないけど
次は何を‥)


心地良い夜風があたる
Aが考えごとに気を取られていると


「Aさん」

振り向けば諸伏警部。


『ここ、来ちゃいけない所ですよ』

諸「貴方もでしょう
全く、貴方にはルールも諸注意も通用しませんね」

てっきりAは怒られると思っていたのだが
諸伏は穏やかな表情だった


彼はAの隣に歩いてきて、月を見上げる
Aも月を見ていた




沈黙



諸「何を考えているのですか？」
『そちらこそ』


諸「同じだったり‥しませんか。」
『せーので言います？




せーのっ！』

『キッドはたぶん次に』


その瞬間、Aはやってしまった‥と思った

なぜなら諸伏が言った言葉が









「月が綺麗ですね」

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