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思い出して ページ15

諸伏警部はAを車に乗せる

その時、彼女は半開きになっていたグローブボックスの中にあるものを見つけ、それについて聞いてみようとした


『あの…』

諸「……」

しかし諸伏は無言で車を発車させる

それから2人はずっと無言だった
その姿を見て、泣いているかのように雨が降ってきた





コナン達と合流するため、待ち合わせ場所に車を停める
やっと口をひらいたのは諸伏の方だった

諸「待ち合わせの時間より少し早いですね」

『諸伏警部…私何か悪い事しました?』

諸「何故ですか?」

『いえ、話し掛けても反応が…』

諸「…?」

彼は少し考えてから言った

諸「す、すみません!無視した訳ではなく、考え事を。
よく敢助君に言われるんですよ
《お前は1つの事に集中したら、周りが見えなくなる》と。

それでAさん、貴女が話したかったこととは?」


Aはまず1つ目の疑問を

『偶然かもしれませんが、昴さんの家で私を名前で呼びましたよね?』

諸「ああ、その理由…ですか
それは私の考え事と関連します
さっき雨で思い出したんですけどね」

『雨…ですか』

諸「そう
あの日も雨でした



今から約10年ほど前でしょうか
新米だった私が見回りをしていると
どしゃ降りの中、道端にうずくまって泣きじゃくっている女の子を見つけたんです
その少女は迷子で、両親が心配して警察に連絡していたらしく…

私が抱っこして母親の元に届けると

母《ほら!おまわりさんにありがとうって!》
そしたら、その子は顔を真っ赤にしながら
『しょ、将来、私のお婿さんにしてあげる!』
と言って私の頬にチューしてくれたんです

その時もかなりでしたが、今では小悪魔とか呼ばれているようで」

『ちょっと待って。まさかだけどその少女って…』

諸「長野県警で《噂の小悪魔A》と耳にした時、その名前が引っ掛かっていたんですよ

先ほど思い出しました
あの日少女が最後に言った

『私、Aっていうの!』」


Aは驚いたのか、記憶を辿っているのか、声が出なかった
諸伏は続ける

諸「そして、貴女の顔を見て確信しました」

彼は助手席のAの顔を両手で包み、自分の方を向かせる


諸「貴女が、私と結ばれる運命の人だと。」

お返し→←離してよ…シュウ



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月影アリア(プロフ) - 綾小路文麿さん» 応援ありがとうございます!高明さん大好きな方のため頑張りたいです! (2017年6月26日 17時) (レス) id: b8c8cdfe58 (このIDを非表示/違反報告)
月影アリア(プロフ) - 美月さん» ありがとうございます!できるだけ早く更新できるよう頑張ります (2017年6月26日 17時) (レス) id: b8c8cdfe58 (このIDを非表示/違反報告)
綾小路文麿 - 高明さん大好きです!早く続き書いてください!応援しています! (2017年6月25日 18時) (レス) id: 88c832809a (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 続きが気になります。更新楽しみにしてます! (2017年5月21日 18時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
月影アリア(プロフ) - 若紫さん» ありがとうございます!更新遅いとは思いますが、頑張ります! (2017年4月10日 18時) (レス) id: b8c8cdfe58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月17日 20時

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