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伍 ヨナ姫 ページ7

彼、ハクの後をそっと着いていくが
正直着いていくのに疲れた

めっちゃハク早ぇ。
追いつくのにマジ俺必死!
流石、ハク。流石将軍。

「姫さん…」

近くの木に手を付き、息を整える俺に
ハクの呟きが耳に入った

それを聞くなり草むらに身を隠し様子を伺う。
そこには泣くヨナを抱きしめるハクが見えた。

ヨナの着ている着物。
まだ、切られていない赤髪。

それを見て俺は察した。

少し場面は違うが、
きっとイル陛下が亡くなって直ぐなのだろう
兵に追われ、やっとの思いでここまで来たのか

『……ヨナ…』

ヨナの縋るような声に胸が苦しくなる
漫画を読んでいた時もこうなったなと頭の片隅で思う

「…おい。いつまで隠れてるつもりだ?
いや、それは隠れてんのか?」

するといつの間にか目の前にはハクの顔。

『お、ぉおう!?』

「おー、遠のく遠のく」

いきなり目の前にイケメンの顔が現れ
思わず後ずさる俺にハクは真顔で俺を見やる

『えぁ、え…?な、何でござんしょう…?』

「あ?お前が俺についてきたんだろ。
で、俺に何用だ?」

戸惑いながらもハクに問うも
逆に質問されてしまった

『えっと…さっきのお前がさ
凄い焦ってたから…
何かあったんじゃねぇーかなって…

それで…そこのお嬢さんは大丈夫なのか?』

質問に質問で返され、言葉に詰まりながらも
泣き疲れて眠るヨナに目を移した

「……今はな。
で、理由はそれだけか?」

『へ』

すると、ハクは俯き表情を暗くさせた
だが、それも一瞬で次には疑う目線を向けてくる

「もっと違う理由があんだろ。
俺の勘だが、姫さんが何者か知ってんだろ」

じりじりと言い寄ってくるハク
そんなハクに俺はだらりと冷や汗をかいた

……は、はは…
ば、バレてるー!!!

『…そうだよ。知ってる。
そこのお嬢さんがヨナ姫だってこと。』

「お前も姫さんを追って」

『だ、だから!あの、
俺にもヨナを助けてやれねぇかな!?

えっと…会ったばっかの奴なんか信用出来ないと思う。役に立つかもわからねぇ!だけど…』

知ってるとそういった俺に
ハクはピクリと眉を潜ませた

多分刺客かなんかだと思ってるのだろう
だが、そんなハクの言葉を遮り
俺はハクに詰め寄った

「…わかった。だけど、お前を連れていくのは姫さんが決める。」

『え…いいのか!?』

「姫さんが決めるっていってるだろ。
俺じゃない」

『いい!それでいい!』

まさかハクから許しが出るとは思わなかった俺は激しく上下に首を振った

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設定タグ:ピエロ , 暁のヨナ , 男装少女   
作品ジャンル:アニメ
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LaLa(プロフ) - 初めましてです!この話めっちゃめちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月17日 16時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - 初めまして。突然ですが、とても面白かったです!更新してほしいです!頑張ってください( ^v^ ) (2018年6月5日 20時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
白鎧透(プロフ) - ROM民さん» ああ!教えていただきありがとうございます! (2015年10月20日 7時) (レス) id: 497cc7b4ee (このIDを非表示/違反報告)
ROM民 - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、住み分けにご協力お願いいたします。 (2015年10月19日 23時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2015年10月19日 20時

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