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『よし!洗濯物も片付けたし、後は夕ご飯作るだけ!』
今日は天気も良かったらシーツやタオル類がよく乾いたな。
もうすぐ秋も近い季節になってきたけど、日中はまだまだ日差しが強くて夏みたいに汗もかいてしまう。
数日前、櫻井さんと初めて食事に出かけ、思わずお泊りを決め込んでしまった。
そして次の日の櫻井さんの貴重な1日オフの日も共に過ごしてしまいました…。
こんなに長く櫻井さんと過ごすのもお話しするのも、もちろん初めてだったのだけど、良い意味で緊張も全くしなかったし、むしろすごく居心地の良い空間だった。
きっと櫻井さんが私に気を使わせないようにしてくれてたんだと思うけど、ちょっとは櫻井さんと仲良くなれたんじゃないかな、と思う。
正直なところ、櫻井さんって大人の魅力がたっぷり詰まってて素敵な分、真の部分を見せなくてなんだか不思議な雰囲気な方だな、と思ってた。
まあそういう一面がまた魅力的で、惹かれるところでもあるんだけど。
一緒にいる時間が増える分、私だけに向けられる視線、言葉、表情の一つ一つに胸が高鳴ってるのも事実。
櫻井さんのことが好きだなんて、私なんかが恐れ多くも思うし、まだ本当にそうなのかはわからない。
でも櫻井さんには、私の良いところを少しでも見てもらえたらいいな、なんて、そんな欲はあります。許してください。
夕飯の支度をしようとしたところで、玄関の方で音がした。
何かと思いリビングのドアから玄関を覗くと、櫻井さんが靴を脱いでいるところだった。
「あ、Aちゃん、ただいま」
『櫻井さん!?早いですね!』
「うん、最後の現場がずいぶん早く終わっちゃってさ」
『お疲れ様です。すみません、今から夕飯支度するところで…』
「全然いいよ、いつもありがとね」
そう言いながら、また私の頭にポンッと手を置き、優しい笑顔をくれた。
さっきまで櫻井さんのことを考えていたせいか、顔が赤くなったのが自分でもわかり、すぐに視線を背けた。
「あ、Aちゃんも一緒にご飯食べて帰ろうよ」
『え、』
「材料2人分あるかな?」
『あ、はい、余ってる材料もあるので2人分は出来ますけど……でも、いいんですか?』
「当たり前じゃん、俺も誰かと食べる方が楽しいし」
『……はい、じゃあお言葉に甘えてっ』
私はもう一度顔をあげて櫻井さんを見ると、キッチンへと急いだ。
「………今の笑顔は反則だね、」
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K(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます!更新なかなか出来ずで申し訳ありません…(;o;)コメントを励みに頑張らせていただきます!! (2022年3月23日 20時) (レス) id: 24c53ca97f (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年3月19日 13時) (レス) @page32 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 更新再開楽しみにしています! (2021年11月25日 9時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うたプリ大好き?さん» お待たせしており申し訳ありません。来月には更新出来るかと思いますので今しばらくお待ちください。嬉しいお声、ありがとうございます。今後もよろしくお願いします! (2021年11月25日 1時) (レス) id: 24c53ca97f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年11月22日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2021年7月6日 8時