守りたいもの

第41話 ページ43

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Aside




「盛り上がってきたなー」




海斗さんがパソコンを見て言う


コメントでは山猫の正体についての疑問と考察で溢れていた



「みんな山猫の正体について知りたがってる」


悠月さんはその言葉に口角を上げた



「仕留めるぞ」





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ＮＯside



警察は山猫の正体を突き止めようと、奮闘していた


そんななか、パソコンと向き合っていた本庄が声を上げた



「管理官、手がかりが掴めました」


視線が本庄に集まる





「最初に山猫の存在をほのめかしたのは大和耕一です」





"武蔵刑事、十二支に入れなかった動物何だかわかりますか？"






「ですので、大和が弁護士に送った手紙を調べてみました」



大和耕一は鶴牧法律事務所という所に手紙を送っていた


だが……



「この鶴牧法律事務所は1年前に閉所しています」


「閉所？」


「大和は一体誰に手紙を…？」



和泉が呟く



「駿河紗季」




「私もそう思います」


「でも内容に問題はなかったんですよね」



和泉が目を見開いて本庄を見た


「もしかして書籍暗号」


本庄は和泉の顔を見て頷く



「手紙には数字が書かれています


この数字は法令集のページと行と文字数に対応してるんです」




全部の数字を当てはめると……





山猫113空港来





という文が出来上がった



「大和は拘置所からこの情報を駿河紗季に渡した」







「武蔵、本庄！もう一度大和から話を聞いてきて！



何か情報を持っているはず！」



「了解！」





武蔵と本庄が本部を出る





途中で武蔵は立ち止まり、口を開いた


「本庄、先に行っててくれ」


「えっ？」


予想外のことに本庄は驚く



「後で合流する



狼のことも頼む

狼の正体についても大和なら何か知っているはずだ」



「…はい」



本庄は武蔵に背を向けて、歩き出した





武蔵は1人、天童がいる部屋へと足を進めた





「姉貴…」











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