守りたいもの

第37話 ページ39

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「でも松長たち3人って浜松功を殺害した犯人ですよね


浜松詩、奏にとっちゃあ父親を殺した奴らですよ」



武蔵はその真相を聞くために、警察に捕らえられている神主に問いかけた


「奴らはなんで手を組んでいる？」


しかし神主は口を開かない


「このまま長引けば、奴らの罪が重くなるぞ」




神主は少し考えるように上を向いてため息を漏らしたあと、ポツリポツリと話し出した



「元々、あの5人は仲が良かったんです


同じ漁師町の仲間ですから」



当時、浜松詩と奏は仲間に父親を殺された、裏切られたことで相当なショックを受けた



「でもそれは嘘だった」


「どういうことだ？」



「5か月前、松長たちが出所してきた時のことです」



ある2人組が神社に姿を現し、真実を伝えに来たという


松長たちを殺人犯にしたてあげ嵌めたのは、天童美香であると



「天童！？そいつが言ったのか！？」


「えぇ」





「まさか…」


「龍だ！」


武蔵は神主なら獣たちのことをもっと知っていると感じ、情報を聞き出そうとする



「何者だ！何が目的なんだ！？」



神主は何も知らないというように、首を横に振った







武蔵は和泉に神主から聞いた話を報告をする



神主が警官に両脇を押さえられながら連行される

が、本庄の前で止まると口を開いた



「貴方、いい物をつけていますね」



本庄はいきなり話しかけられたことに驚く


神主の目線は本庄の右手首にあった


「あの子たちが作ったのにそっくりだ」


神主がそう懐かしむように言う


「あの、あの子たちって……」


「もういいだろ、行くぞ」


本庄の声は警官の声に消されてしまい、神主は行ってしまった







百首事件の証言者、花房達也が嘘の供述をしていた可能性があると疑惑が出た




「花房達也に話を聞きに行くぞ」




武蔵と本庄は真偽を確かめるため、花房達也に話を聞きに行った









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