守りたいもの

第34話 ページ36

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ＮＯside





武蔵と本庄は百首事件を調べるために、百首神社を訪れていた



「夜分遅くにご苦労さまです」



武蔵達を出迎えたのは神主である袴を着た老人だった



「神奈川県警です


当時の現場を見せてもらえますか？」



「えぇ、どうぞこちらへ」



武蔵たちは神主のあとに着いていき、事件の現場へと足を進めた






「浜松功さんのご遺体を発見されたのは？」



「私です


あの時は本当にびっくりしてしまって」



本庄は神主に一礼すると遺体があったという場所にしゃがみこんだ







「こちらへ」


武蔵は神主のあとについて行こうとしたが、あるものが目に入った




「あれは…」


「あぁ、お面を入れる箱ですよ」


「お面…？」



面と聞いた武蔵の顔が怪訝そうな顔をする



「お祭りの時に子供たちが被って踊るんです


ここはほら、ここは漁師町だから、大漁祈願ということで」



「見せてもらっても、いいですか？」





境内の中に入ると、箱が12個分置いてあった



「お面を被って踊る子供たちは本当に可愛くてねぇ


本当に神様のお使いに見えたもんですよ」




箱には、丑や寅、辰などの動物の文字が書かれてあった


書かれている字は、十二支でよく使う漢字だった



「十二支…」



武蔵は箱を開けていくがどれも中身が入っていなかった



「これが、まさか…」




「もしそんな子たちの邪魔をするやつがいるのなら









殺すしかありません」




武蔵が急いで振り返ると、神主が刀を振りかぶっているところだった



「嘘だろ！！？」






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Aside





次の準備に向けて、みんな動いている


それぞれの思いを抱いて



「もうすぐだ」



龍がそう言い、面を取る



「絶対に逃がさない、山猫」



龍___悠月さんがそう恨みがこもった声で言う







山猫……





"Aには山猫の正体と本当の真実を知ってほしい


辛いことかもしれませんが、Aにとって大切なことなんです"






耕一さんが言っていた言葉……




山猫…？それに、本当の真実って…


まだ私が知らないことがあるの……？









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