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第32話 ページ34

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龍は手を上げると狼と一緒に画面外へ消えた


画面が切り替わると、真ん中に何かを挟んで左右に龍と狼が立っていた



兎と羊が人質を連れてきた


あれは…




「かながわ新空港代表取締役社長、天童美香


この女は5年前の事件である嘘をついた


それをお前が明らかにするんだ



そうすれば真実に辿り着ける」




「座れ…座れっ!!」



天童が怯えたように椅子に座る



「お前にお似合いのプレゼントを用意した」



狼が真ん中にあった物の布を取ると、そこには弓_?が付けられた機械が姿を現した




『避けてくださいね』



狼がそう言った瞬間、弓が発射された


天童は顔を横に動かし、弓を避けた




『お上手です、ですが……




次はこうはいきませんよ』




狼はそう言い、弓をまた機械に取り付けた





その時、狼の左手の袖口からちらりと赤いものが見えた


「…っ」


後ろから息を呑んだような音が聞こえ、振り返るが誰も変わった様子はない





羊と兎が天童の顔の周りに鎖を付ける


天童はもう顔を動かすことが出来ない





「仕掛け弓だ


1分ごとに1cm引かれる


全部引かれれば、モリが発射される」



羊がそう説明する



「モリ…?もしかしてお前ら……」


「残りの時間を楽しめ」





「また会おう、武蔵三郎」





そこで配信が切れた










指揮官は和泉に戻り、人質の安全が最優先となった


しかし、和泉の様子が少しおかしい



「どうした、和泉」


「さっき…」



"犬は鼻が利く"



「鼻が利く?」



「それに…」



"あなた達の罪を忘れるな"




「あれは……」




和泉にも言うべき時が来た




「和泉、大和から聞き出した情報だが狼は藍鬼だ」



和泉は目を見開く



「藍鬼!?あの狼が!?」


「あぁ…


だから、あの言葉の意味は1年前のことを、忘れるな…ということだと思う」



「1年前……」




和泉の表情が曇る




1年前のことは、忘れたくても忘れることは出来ない……



大和の最後の言葉を思い出し、俺は唇を噛んだ






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※3月20日、修正





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ミロ(プロフ) - 面白かったです!続きが気になりました。更新待っています (3月18日 21時) (レス) @page34 id: 317e335728 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ジャニーズ全グループと俳優さん大好きですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月17日 7時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
しちぶ - 名前が変換されるように直しました!ご指摘ありがとうございました! (2月29日 16時) (レス) id: 52a05f96a9 (このIDを非表示/違反報告)
7tpqc9w9xm(プロフ) - 名前が変換されません! (2月27日 19時) (レス) @page4 id: a02d39f94b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しちぶ | 作成日時:2024年2月26日 12時

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