守りたいもの

第1話 ページ3

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武蔵side





兎と羊に、龍のお面を被った人物の前まで連れてこられた




「武蔵三郎、武蔵二葉。


ようやく役者が揃った。」






「誰だお前は」






「我々は、獣だ」






「獣...？お前らの目的はなんだ！」








龍はそれには答えずゆっくり前に歩き出す

隣にいた狼も一緒に歩き出す









「Attention please,Attention please.


この空港は我々獣が占拠した。


我々の指示に従え。






さもないと！」





周りにいた獣が天井に向かって発砲する

俺は咄嗟に姉貴を庇う










「獣の餌になる」








龍が楽しそうに言う











「これ以上罪を重ねる前に出頭するんだ」





俺と姉貴を拉致した2人組のことを話し、こんなこともう辞めるよう伝える







「獣は死ぬまで降伏しない」



自信満々にそういう龍








『龍、2人がトラックについたそうです』




「そうか」







いきなり頭上のモニターが切り替わった

そこには俺たちを拉致した2人組と数人の警官が映されていた













モニターの2人がトラックのトランクを開ける様子が映し出されている





どこからか、ピッピッと何か嫌な音がしている







「動くな！」








警官の1人が銃を構えて飛び出た



















『ぇ.....？なん.....で.....』









龍の隣にいる狼が何が呟く
















その時、



















ドォォォン！！！












と大きな音がして爆発が起こった












「っ！！」





『.....っぁぁ....！！』







狼がそれを見て絶望したように息を飲んでいたが、頭に血が登った俺は気づかなかった









「お前っ！仲間を殺した...！！」









龍に掴みかかろうとしたのだが銃を突きつけられた








「我々は獣。本能の赴くままに行動する。誰にも止めることは出来ない」







暴論を言う龍に舌打ちしか出ない









これは...また厄介だな.....













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