守りたいもの

第18話 ページ20

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裏から機械が出てきた



この機械は5分ごとに後ろの壁が進み、最終的には首吊り状態になるというものだ



猿がその機械に北見を取り付ける




北見は苦しそうにもがく






｢急げ、武蔵｣





その言葉で配信が終わる




これ以上この空間にいたくなくて、私は足早に部屋を出た





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ＮＯside




警察は、半年前に辞めた丹波親子のことを調べていた




その時志摩が声をもらす





｢なんだこれ…｣



｢どうしたの？｣


｢いや…実は駿河さんのことをずっと調べてたんですけど、1年前こんなメールを受け取っていたんです｣





その声に武蔵が振り返る



志摩はそのメールをモニターに映し出した



その内容は




゛

ありがとうございました


blue ＆ indigo

゛




｢これって…｣




｢あぁ、あいつらのことだ｣




和泉が覚悟を決めたように口を開く




｢武蔵、丹波管理官の件はこっちで調べる


あなたは…あの男から話を聞いてきて｣




武蔵は困惑するように目線を泳がせる




｢武蔵、お願い｣




｢…分かった｣



武蔵はとまどいが残りながらも深く頷いた




｢主任、！｣



かけだした武蔵の後を本庄も追うように走り出した

















｢本庄、その手首のなんだ？｣



｢え？これ、ですか？｣




武蔵が気になったのは、本庄が右手首につけていた赤い組紐だった




｢これは昔大切な人に貰ったんです


お守りとしていつも身につけてて｣




そう話す本庄の表情は柔らかい





｢そうか｣






一方、武蔵は少し頭を悩ませていた


この1年の間に、何処かで同じものを見たことがあるような気がすると


それが何処かは、誰が持っていたかは思い出せない


















もうすぐ、目的の場所につく









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