守りたいもの

第11話 ページ13

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なんとかチップを取り出した俺は急いで本庄の所に向かった








「本庄！！」









なんとか踏ん張っていたようだが、もうすぐそこまでシュレッダーが迫っていた








辺りを見回すと電源装置が目に入った











こうなったらこうするしかない...！












俺は銃を取り出し電源装置に向かって打つ







何発か打った後に、シュレッダーは動きが止まった








本庄は引き込まれるギリギリだった










俺はシュレッダーが止まったことにホッとしつつ、未だ吊るされたままの本庄の紐をちぎった








ちぎれたことによって本庄の体が地面に落ちる













「本庄！大丈夫か？」









本庄は俺を見てゆっくりと口を開いた










「...ありがとうございました」



















「和泉、本庄は無事だ」











俺は無線を通して和泉に本庄の無事を伝えた









和泉と話している途中でちらりと本庄を見ると、安心したように目を閉じ、胸の前で右手首を握っていた



















「武蔵、本庄。その工場をもっと探って



罠がしかけてあったということは、獣に関するものが何かあるはず」





「あぁ」





「了解」










俺たちはそれぞれ返事をして、また工場を探るべく歩き出した













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