【実.況.者】高等学校part2 (ページ36)

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67の扉-black- ページ36

ぐるぐる回る頭の中で響いたのは、〈近く僕は終わる〉
その一文が重くのしかかって眼が覚めた

そこから先はよく覚えていないが、今家に向かっている事から上手くいったのだろう
多分

ゆっくりと二人のあとについていく
北海道の夏は遅い
まだ半袖は早いだろう
ジャケットの袖についているボタンが揺れる

無言でただあるいて
家についたらまたうるさくなるのだろうか

き「いたー！！！」

F「見つけたー！！！」

何時からいなかったんだ

あ「悪いな、とある二人組がいきなり消えたもんで」

え「音楽組とか言うやつがね」

『なんで家にいないんですか？
玄関で待ってれば絶対に会えたし、梨花とも会えたのに....』

FBさんは顔を歪め
そんなに批難しなくても........
と、ずいぶん弱気なようだ

F「俺らも疲れるの～.......」

弱気ではなく、ただの疲れだったらしい

きっくんさんはぐでっとFBさんにのしかかっている

あ「行くべ」

『あろまさん、その手は何ですか』

うしろがわにだしてきた手の事を指摘すると

あ「は？誰かが精神ぶっ飛ばさないようにだろ
.....いいから、行くぞ」

スッと僕の手を握りあるきだす

これが、手を繋ぐと言う事なのだろうか？
一歩手前を歩く耳が紅い