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そっからエレベーターに乗ってオフィスみたいな所の前を通った。

事務所の中ってどんなか全然想像つかなかったけど、意外と普通の会社っぽいんだ。



何でここ来たのか分からなすぎて怖いけど、それを置いとけば事務所って少しワクワクする。あたしは中に入れないと思ってたし。




てかさっきから広臣も隆二くんも無言なんだけど。なんかすごい2人とも早足だから小走りで2人の背中を追いかけた。









『あ、高野』

「久しぶり」





相変わらずビシッとしてる高野が扉の前に立っていた。
ちょっとさっきのこととか思い出して目を合わせらんねえ。







「アコだけ入って」

『え?あたしだけ?』

「いいから」





高野に背中を押されてあたしだけその部屋に入れられた。
入り際に後ろをみたら広臣は何故か険しい顔をしてて、隆二くんは拝んでた。





え?何で拝んでるの?は?









「アコちゃん、久しぶり」





落ち着いた声が聞こえて前をみた。









『ひ、HIROさん?』








あ、わかった。ここ社長室だ。

HIROさんの横には、直人さんと直己さんも立っていた。







「突然来させちゃってごめんね。登坂から何か聞いた?」

『いえ、何も』

「じゃあ俺から言うね」





数秒後、HIROさんは信じらんない言葉を口にした。









「三代目の新曲のPVに、出て欲しいんだ」





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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

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