246 登坂広臣side ページ46
.
『おーい臣ちゃーん』
「うわ、びっくりした」
リビングで好きなアーティストのアルバムをヘッドホンで聴いてたら、突然肩を叩かれた。現在の時刻は深夜2時。
『ちょっといい?』
俺を驚かせた犯人はもちろんアコ。
てかお前起こさないようにヘッドホンで聴いてたのに起きてたのかよーーー
『あのさ、敬浩さんとあれから会った?』
「うん。事務所で会って、話した。ごめんって謝られた」
『それで?』
「終わり。それから普通だよ。ドライだからねあの人」
『まじか』
「お前さー心配してるみたいだけど、大丈夫だからね?お前が思ってるよりも引きずってない」
わざとそんなことを言ってみても心配そうな顔をやめないアコ。お前まじ心配性だよね。
てかさりげなく着てる寝巻き俺がこの間買ってきたブランドものなんだけど脱いでくんね。タンス間違えて入れてたか。
「重く考えすぎ」
『じゃあ早く新しい女作りなよ』
「えーーー」
お前も隆二みたいなこと言うの?
前から思ってたけど隆二とアコってちょっと似てる。
2人とも考え方が男らしい。すぐはっきりさせたがるし行動力があるし。て、アコ女だけど。
「しばらくはいいや。仕事忙しいし、欲求不満になったら適当に遊べばいいし」
バシッ
無言で思いっきり腕を叩かれた。
はいはいすいませんね。
「そもそも、メンバーみんなそういうの我慢して一生懸命やってんのに、俺だけ女ホイホイ作るとか駄目でしょ」
『………確かにそうだけど』
あ、待って、1人だけそういうのにうつつを抜かしそうになってる末っ子がいたわーーーー。
.
221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時