244 登坂広臣side ページ44
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「ソウル〜〜ただいま」
健ちゃんとの釣りを終えて家に帰った。
結局健ちゃんが1匹で俺3匹。
なんでやーーーくっそ!!
って山下氏はずっと帰りの車で悔しがってた。
またリベンジしたいから行こうって言われたけど、ぶっちゃけ俺釣り苦手かも。健ちゃんには言わなかったけど、釣りってじーっとしてないといけないじゃん?
あれが無理。動きたくなる。てか泳ぎたくなる。
あーー早く釣ったやつ食べたいなー
あいつ何時に帰ってくんだろ。
久々に飯でも作って待ってよーかな。
そう思って台所に向かった。
料理を開始して数分後、インターフォンが鳴った。帰ってきたかと思って開けたら、
「え、どうしたのお前」
「今日なんか飯作る気になれなくって。来ちゃった」
「要するに飯食いに来たってこと?」
「そうそう。あれ、いないの?アコ」
アコが帰ってきたと思ったら、立っていたのは予想外の隆二だった。
「俺帰った方がいい?」
「いや全然いーよ。俺もちょうどお前に話したいことあったし。多分あいつももうすぐ帰ってくる」
「えっ何?話したいこととか臣が言うとめっちゃ怖い」
話したいことってのは、弥生のこと。
一応、わだかまりは溶けたってことを説明した。
隆二はなんだかんだいつも俺らに気を使ってくれてたから。
「…なるほどね。じゃあはっきり振られてよかったね」
「振られるってお前」
「あ!違う!そういう意味じゃなくって、なんていうか…これでまた新しい人を探せるねってこと」
新しい人ねえ。
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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時