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243 山下健二郎side ページ43

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「は?!まじかよ!!」




海に向かい始めてから数十分。

先ほど小魚を釣ってすでにご満悦な臣ちゃんの叫び声で振り返った。







「どうした臣ちゃん」


「健ちゃん見てよ!アコのやつ、今日がんちゃんと試合観に行ってた!意味わかんねー!」



そう言ってどっかの時代劇の印籠のように携帯の画面を突き出してきたので、立ち上がって見てみると、アコの肩にがんちゃんが腕を回して撮ったツーショット。

てかアコなんかおもろい顔してる(笑)







「2人仲ええやん。あかんの?」

「あいつがんちゃんと行くなんて言ってなかったし!」

「普通に言い忘れただけやろ」



もうほんと、アコのことになると急にうるさくなるというか、親バカすぎるってよく直人さんと直己さんと話してる。


アコもそんなに愛されて幸せ者やなあ。





「サッカーだったら普通がんちゃんじゃなくて俺誘わない?!友達と行くのかと思ってたのに!」


「待て臣ちゃん、今日俺と釣り行くってアコに前から言ってたんやろ?そりゃ誘う訳ないわ」


「あ、そっか」







てか!俺臣ちゃんにルアー買ってやったんすよ!

ルアーだけじゃなくって、ウエアーとかもう釣り必需品全部プレゼントしてやりましたよ!

なのにこいつ、絶対もう飽きてるやん!







「ほらまだまだ釣るで!臣ちゃんこんなんで満足したらあかんからな!」

「はいはい。とりあえず健ちゃんまず何か釣ろうよ」








……0だけは回避せなあかん。








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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

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