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242 岩田剛典side ページ42

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試合前半は0対2で終わった。

前の人が話してるのが聞こえたんだけど、今戦ってる相手はかなりの強豪校らしい。



アコの高校がどれくらい強いのか知らないけど、なかなかの接戦ではあると思う。
元からスポーツ観戦は好きだから自然と応援に熱くなってしまった。
対してアコはつまらなそうにボーッと眺めている感じだった。本当に興味がないのだろう。



そんなアコの様子を見ながら携帯を開くと、臣さんからメールが来てた。








"健ちゃんと釣りーー羨ましいやろ"







「ねえアコ、今日臣さんに俺と出かけるって言った?」

『んー言った気もするし言ってない気もする』




てことは多分臣さん知らないな…。

あ、いいこと考えた。







「アコ、こっち見て」

『ん?』




ちょっと迷ったけど思い切ってアコの肩に腕を回して顔を近づけてパシャッと1枚。よしよし、いい感じ。

アコ変な顔してるけどまあいいや。






『ななななななな何すんの!!』


「臣さんさ、今健二郎さんと釣り行ってるんだって。自慢されたから仕返してやろうと思って」


『あーーあたしも行きたかった』


「アコ釣りできんの?」


『出来るわ。この間健ちゃんに連れてってもらった』


「え、2人で行ったの?」


『いや直人さんもいた』


「何その謎メン」


『楽しかったよ、夜ご飯が豪華になった』





こいつ意外とメンバーと仲良いんだよなあ。

今アコの首にかかってる指輪もエリーがあげたらしいし。
エリーと2人で話してるとことか見たことないんだけど。そんな仲よかったっけ?









「他にメンバーと遊んだことある?」

『えーーーあ、この間直人さんとジョジョのコラボカフェ行った』

「2人で?」

『うん。いや〜〜あそこは最高だった。直人さん奢ってくれたし』





それってバリバリデートじゃん…。

直人さん…俺だってまだちゃんと2人で出かけたことないのに…直人さんに負けた…







「ねえ、今度2人でどこか行こう」




思い切ってアコの目を見てそう言うと、ものすごく驚いた顔をされた。






『うん。てか今更?』





まあ確かに今更だけどさ。





夢の国とか行きたいなあ。デートっぽく。

でもさすがに臣さんに怒られそう。
俺の真似すんな!って。









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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

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