検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:104,127 hit

238 ページ38

.






岩田…じゃなくて、剛典と時間を潰してるうちに辺りは真っ暗になっていた。



んあああ!もう!剛典とかむず痒い!
くそ!何がコーラ1本だよ!!
あたしがコーラ飲めないって知ってるくせに!





プンスカ怒りながら恐る恐るリビングのドアを開けた。









「お帰り」







あ、







『ただいま』


「がんちゃんと時間潰してたの?」


『うん。駅前の店に入ってた』




普通に答えながらソファに腰を下ろした。

そしてそっと隣に座ってる広臣に寄りかかってみる。






「何でお前が甘えん坊さんなの?」

『何となく』

「ここは流れ的に俺でしょ」

『ええやん別に』



何故かなまって答えると、広臣もあたしに寄りかかってきて頭がごつんと当たった。








「好きだったんだけどなーーー」







何て言ったらいいのかわかんなくって、ゆっくり肩に手を回した。


こういう時恋愛経験がないとダメだなあ。
何て声をかけるのが正しいのかわかんない。



だからしばらくそのままでいるしかなかった。









『まあ…広臣にはあたしがいるじゃん?』


「あははは、お前もそんなこと言うの?」


『え、どういうこと?』



誰か他の人も言ってたのか?






「でもスッキリした。ありがとね」





復縁という、あたしが狙っていた形にはならなかったけど、広臣にお礼を言ってもらえたのが嬉しくって、笑いながら広臣の涙をティッシュで拭いてあげた。









.

239 登坂広臣side→←237 岩田剛典side



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。