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岩田…じゃなくて、剛典と時間を潰してるうちに辺りは真っ暗になっていた。
んあああ!もう!剛典とかむず痒い!
くそ!何がコーラ1本だよ!!
あたしがコーラ飲めないって知ってるくせに!
プンスカ怒りながら恐る恐るリビングのドアを開けた。
「お帰り」
あ、
『ただいま』
「がんちゃんと時間潰してたの?」
『うん。駅前の店に入ってた』
普通に答えながらソファに腰を下ろした。
そしてそっと隣に座ってる広臣に寄りかかってみる。
「何でお前が甘えん坊さんなの?」
『何となく』
「ここは流れ的に俺でしょ」
『ええやん別に』
何故かなまって答えると、広臣もあたしに寄りかかってきて頭がごつんと当たった。
「好きだったんだけどなーーー」
何て言ったらいいのかわかんなくって、ゆっくり肩に手を回した。
こういう時恋愛経験がないとダメだなあ。
何て声をかけるのが正しいのかわかんない。
だからしばらくそのままでいるしかなかった。
『まあ…広臣にはあたしがいるじゃん?』
「あははは、お前もそんなこと言うの?」
『え、どういうこと?』
誰か他の人も言ってたのか?
「でもスッキリした。ありがとね」
復縁という、あたしが狙っていた形にはならなかったけど、広臣にお礼を言ってもらえたのが嬉しくって、笑いながら広臣の涙をティッシュで拭いてあげた。
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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時