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マンションに残してきた高野と広臣のことも、そりゃあもちろん頭の半分くらいは気になる。

けど、もう半分は…







「高野さん、臣さんに何話してるの?」







あたしが歩くのが遅すぎるのが気になったのだろう前を歩いてた剛典が振り返ってこちらを見てる、




こっちもこっちで気になるんだよ!

何でこう色々重なるかな!頭パンクするわ!









「その辺の店入ってる?何か食べたいものある?」


『はい』




あ、違う。返事の言い方間違えた。

めっちゃ動揺してんのバレるじゃんムリ!







とりあえず、岩田が勝手に決めたお店に入り、岩田が適当に注文をして、岩田が先にあたしたちの沈黙を破った。






「あのさ、ここ最近アコがおかしかったのって俺がこの前言ったことのせい?」








思い出すあの時の言葉。








_______可愛いすぎて心臓破裂するかと思った









『いやいやいや違う!違う違う!』


「あれ変な意味で言ったんじゃないよ」





え?





変な意味ってそういう意味だよね?
あたしが勝手に誤解してたってこと?





『あたし完全に誤解してたわ恥ずかしい!だって岩田がいつもとトーン違く話すから…ふざけんな!』




思いっきり岩田の肩をどついてやった。
なんだ、そういう意味じゃなかったんだ。





「ごめんごめん」

『やめてくれよまじでもう』

「わかった。でも1ついい?」

『何?』





散々振り回した挙句まだあんのかこいつ鬼かよ。
そう思って岩田を見ると思わぬ一言が返ってきた。








「そろそろ名前で呼んでほしいんだけど」

『は?』




名前?誰の?





「前から思ってたんだけど俺だけ苗字じゃん。臣さんのこと広臣だし、みんな下の名前で呼んでんのに俺だけ岩田。嫌なんだけど」


『そ、それはさ、最初友達?になるってなってあたし男友達は苗字で呼んでるから…』


「もうそこらの友達より仲良いと思うんだけど」






ええええええええ!何こいつ!
超めんどくせーーー!



作者だってもう岩田変換で慣れてるんですけど!
慣れを変えるのって結構大変なんですけど!







『剛典って呼べばいいの?むずっ』


「いいじゃん。携帯の登録も剛典にしてね」


『まじで言ってんの?』


「まじ。じゃあそういうことで。で高野さんの話聞かせてよ」







どうしたのこいつ?
いつになく自己中なんですけど!?




まあ、聞いて欲しかったし話すけどさ………






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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

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