検索窓
今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:104,140 hit

225 ページ26

.




『お茶はののの飲まれますでしょうか』

ののの飲まれってなんだよ自分。






「大丈夫」




ですよねーーーー。

お盆を片付けて元の位置に座った。




さあみんな、地獄の始まりだよ☆









「この間のことだけど、どこからいたの?」

『へ?』

「私あの時熱があったみたいで、ぼんやりとしか覚えてないの。敬浩も物凄く酔ってたから記憶がないって言ってる」

『自分、何も見てないっす』




みんな覚えてないなら見なかったことにしよう。

そうしよう名案!!!





「あんたが叫びながら出て行ったことは覚えてるから」







D E A T H ☆






「あーー……違うの。あんたを責めたかった訳じゃないの、ちゃんと説明しようと思って」






説明してくれるのか?

黙ってろって脅されるか、そもそも何で勝手に入ってきたんだって…




『怒られると思ってた』





そう言うと、ごめんねと少し高野は笑った。




そう、あたしは高野の笑顔を見てみたかったんだ。


あたしこの人のことすごい好きだもん。
怒ると怖いしいちいち細かくて面倒なとこもあるけど。





いつも仕事に明け暮れてる姿は、みんなを影で支えてる姿はすごくカッコよくって、ちょっぴり憧れてて。

だからこの人を笑顔にしたいって本気で笑った顔が見てみたいって思い直して、それは広臣との仲を復縁させることだって思ってたのに。







よりによってどうして敬浩さん?
だって、広臣が1番仲良くしてる先輩だよ?


しかも敬浩さんには付き合ってる人がたくさんいて、あたしが泊まらせてもらってる時もたくさんの女の人がマンションに押しかけてきて、高野だってそれ見てうるさいわあとか言ってたじゃん。







『敬浩さんと、付き合ってるの?』



あたしが再びそうつぶやくと高野はしばらく俯いて、それからあたしの方を向いた。









「私が広臣と別れた理由は知ってる?」


『知らない』



高野が振ったってことは知ってるけど…そういえば、その話を聞いたのも敬浩さんからだった。








.

226 高野弥生side→←224



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。