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バタン


ドアが閉まるとすぐに声がした。






「お前こんな時間までどこ行ってたの?」


広臣が心配そうに玄関まで来てくれた。

いつもなら出迎えなんてしてくれないからここは飛び上がって喜ぶところなんだろうけど、





『なななななにゃ、なんでもない』

「盛大に噛んだね」



ちょっと、頭が追いつかない。

さっきのさっきのさっきのは、何だったの?



高野と敬浩さんて…そういった関係だったの?
だって、高野は広臣のことが好きな訳で…
あああてかあたし、何であんなタイミングで行っちゃったかなあ!


いやそれは岩田のことを高野に話そうと思って追いかけて…



てか岩田は、あいつは何なんだ!?

かかか可愛すぎてどーたらこーたらなんて!
あんなこと今まで言ったことなかったじゃないか!
突然どうしたんだお前!




え?あの時それを言われた後あたしはどうしたって?
それはもう、数分沈黙した後にチーターのように素晴らしい速さで逃げ帰ってやりましたよ。



その後なんか記念にとか言って三代目と写真撮ったり、スタッフさんとか蜷川さんとかと写真撮ったりしたんだけど…うん。目合わせらんなかったよね普通に。写真も多分真顔で写ってると思う。





『ふふふふふふふ』


「ほんとに大丈夫?飲まされてはないよね?ほらリビング行こ」


腕を引っ張られてリビングのソファーに座った。
どうしよう、もう何を話せばいいのかわっかんねえ。


頭の中がもうぐるんぐるん。








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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

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