家出少女５

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「なんかさ、みんなが踊りたくなる曲作りたくない？それでみんなでライブで踊りたい！」


『でもなかなか三代目のダンス真似しようと思わないよ。難しすぎるもん』



あんなの踊りたくても踊れない。

この前花火が好きすぎて岩田に踊り教えて貰おうとしたんだけど、足が絡まってすっ転んでくそ笑われた。あいつ、ヒイヒイいいながら笑ってた。


違うんだよね決して！踊りが下手とかって訳じゃなくってほら、脚が長すぎて絡まったみたいな………うん。





とりあえずムカついてその日のご飯の岩田のスープにコショウぶっかけてやった。

けどあいつ「うまーい。でもなんかいつもよりコショウ効いてるね」ってふっつーに食べてたんだよね。ああむかつくわ〜〜てかごめん全然関係なかった。






「でもダンス簡単にしすぎると、色んなところで文句言われるしなぁ」

『そうなの？』

「やっぱあのEXILEの弟グループって印象だからさ、ガツガツ踊ってないとあれ？って思われる」



そんなことがあるんだ…でも確かにパフォーマーがいるグループってなかなかないし…分からなくもない。




「あと俺は普通にダンス苦手だから踊れないな」

「えー？今市くん、オーデションの時ちゃんと踊ってたじゃん」

「死ぬほど練習したからねまじで！ほんと三代目はダンスとボーカルって分かれてて良かった…」

『えっ隆二くんそんなにダンス下手なの？あたしも下手だよ』

「この間花火踊ってる動画見せてもらったけど、俺アコよりは上手い」

「あれのアコはまじでやばかったね」


『はあ？！あれ見たの？！誰に見せられたの？！』

「言わなーい」

『広臣だなそうでしょ！？答えて！！エリー！！』



エリーを勢いよく揺さぶるあたしを見て隆二くんがあっははは！！といつものように大きな口で笑った。







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