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214 岩田剛典side ページ15

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「ねえあの女の子超可愛くない?一般の人なんでしょ?本当なの?」

「今市さんの知り合いらしいよ!女優さんの時はあんなガッチガチだったのにあの子は大丈夫なんだ…あっ」



スタジオの廊下で騒いでいた女性スタッフさんが俺に気付いて口を閉じた。

俺は優しく微笑みながら近づいた。






「お疲れ様です。今のってどういうことですか?今日の相手役って一般の方?」




隆二さんの知り合いってどういうことだ?
俺そんなの全然聞いてないんだけど。





「急遽呼ばれたらしくて…あ、でも初心者だと思えないくらい落ち着いて撮影こなしてますよ」

「高校生らしいんですけどほんとすごい大人っぽくって」

「えっそうなの?大学生くらいかと思って…岩田さん?どうされました?」






隆二さんの知り合い

女の子

高校生






そんなの俺が知ってる限り隆二さんの知り合いであいつしかいない。






自販機で直己さんと自分の飲み物を買うために廊下に出たのに、来た道をダッシュで戻った。



さっき臣さんがソロシーンの撮影に行ったから、隆二さんはそろそろ戻ってきてる頃だ。

楽屋のドアを思いっきり開けたら、勢い余って跳ね返ってきて自分の太ももをぶつけた。




「いっってぇ!!」

「がんちゃん何してんの?大丈夫?」

「直己さん…」



直己さんが心配して駆け寄ってきてくれる。

その手に掴まりながらニコニコと水を飲んでる隆二さんに向かって叫んだ。






「隆二さん!!どういうことっすか?!?」






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作者名:コウ | 作成日時:2018年10月2日 22時

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