検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:12,620 hit

55 ページ6

.




「ちょっと、涼介」

「じゃあ料理の準備してくるから少々お待ちください。敬浩も手伝って」

「えーーーなんでだよーー」



高野さん、涼介さん、タカヒロさんが個室から出て行った。
涼介さんはオーナーさんみたいだけど料理の準備って言ってたし、服装からしてもきっとシェフもやられているんだろうな。



「藤原さんこっち座って〜」

『はい』



私が主役の安藤さんの隣に座っていいのかな、もっと…今市さんとかエリーさんとか座りたそうだけど




『怪我はどうですか?まだ痛いですか?』


「誰かさんたちに抱き締められたからまだ超痛い…」



何食わぬ顔でそっぽを向くエリーさんと今市さんに笑ってしまう。



「だってずっとラインしてるのに返事しないアコが悪いだろ!どんだけ心配したと思ってんだよ!」


「スマホ壊れたから連絡取れないって広臣に伝えてもらったんだけど!?」


「俺隆二に言ったよ」


「覚えてねーよ!」


「「覚えとけよ!」」



すごい…今市さんってボケなんだ…
登坂さんと安藤さんからダブルでツッコミ受けてる…そして今の2人すごく兄妹って感じがしたな…





「てか早く新しいの買いなよ」



そんな3人をスルーなエリーさんもすごい…
エリーさんは意外と冷静なタイプなんだ




「明日行ってくるよ」


「病み上がりだし家にいろよ」


「ずっと病院いたんだよ?久しぶりに外歩きたい」


「じゃあ俺が車出してあげようか?」


「りゅーちゃんといると目立つから嫌だ」


「りゅーちゃんって言うな」





男性3人と、安藤さんみたいな若い女の子が仲よさそうに話している光景は私からしたら新鮮なもので。

少しだけ羨ましいなと思う。






「てかアコ、あのマンション戻るの?」


「いや、」


「俺のマンション。もう荷物も運んである」


「オミが仕事の時は?」


「弥生か涼介さん。昔と同じだよ」


「そっか。じゃあオミの家めっちゃいこー」




"昔と同じ"その言葉に皆さんの関係の歴史を感じる。





「藤原さんも来てね」


『え?』


急に話を振られたもので、安藤さんに聞き返してしまった。



「藤原さんも遊びに来てね。まあ明後日から仕事復帰するから会社でも会えるけどさ」


『復帰されるんですね!』


「うん。総務と経理だからデスクから藤原さん見えるかも」


『ほんとですか!』


「あ、でもまた鑑賞会もしようね」


『もちろんです!』







.

56→←54



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
152人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Yuki:)(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2019年11月7日 19時) (レス) id: b133488a84 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コウ | 作成日時:2019年6月30日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。