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休めだの仮病だの、ソファから誘惑をしてくる広臣。なんなのあいつ。
週末HIROさんと会うために休みにしてもらったのに…また休みますとかアリなんだろうか…
「決めた!夢の国行こ夢の国。久々にシー行きたい。あれ、あの落ちるやつって出来たんだっけ?」
なんか勝手に決めてるし調べ始めてるし。てか夢の国なんてお前行けるわけねーじゃん。あそこ人すごいのに。
『出来たよ』
トーストをお皿に乗せてテーブルに置く。
はーい、と広臣がイスに座る。そしてその向かいにあたしが座る。
てかこのテーブル前から思ってたけど一人暮らしにしては大きいよね。なんでだろ。
「あっ見て見て新アトラクションだってこれ。やばくね?」
そう言ってパソコンの画面を向けてくる。
『いや楽しそうだとは思うけどさあ…』
「ね?いーじゃん。まだ1回も一緒に出かけたことないじゃん」
『は?めっちゃあるじゃん!』
渋谷とか、コストコとか、スーパーとか。
「買い物はカウントしないから」
『えーーー』
あたしだって広臣にオフがなかなかないことはわかってる。
だって居候し始めて結構経つけど、丸一日のオフは今日が始めてだ。
うーーーーーーーん。
あ、そうだ。よし。
あたしはある事を思いついた。
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作者名:コウ | 作成日時:2018年2月21日 21時