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『好きです!結婚して下さい!』








高野の存在を思い出して楽屋から飛び出した。


激オコだと思ったら、意外とスタッフさんと楽しそうに話しながら待ってた高野に謝って、ほっと一安心し、



その数分後、愛の告白をしていた。









はい、ちゃんと1から説明しまーす。









『ごめん遅くなった』

「大丈夫」




高野と話してたスタッフさんがあたしをまじまじと見て、一言。





「その子高野さんの妹さん?」



「『あはははまさか』」





ここだけシンクロ。あははは。






「なんかごめん…あ、じゃあ私そろそろ行くね。高野さん打ち上げ来るよね?」

「多分行きます」

「よかった!じゃあまた後で」



ニコニコ笑顔で手をひらひらさせる高野。


こんな顔見たことなかった…

いつも無表情だから逆に怖い。愛想なんてあったんだ。




『打ち上げとか参加しないタイプだと思ってた』

「言ったでしょ?多分って」



うっわ性格わる!あたしも相当だけど、こいつ性格わっる!



思わず一方下がったら、通りがかった誰かにドンとぶつかってしまった。





「あ、すいません」

『すいません!』



慌てて振り返ると、




「高野さん。直人さんてどこにいるか分かる?」




なんか、全身に電流が走った気がした。



この人!






「お疲れ様です。直人さんならアイシング中だと思いますけど…」

「だと思ったんだけど、いなかったんだよね」




チラチラこちらを見てくる。





やばい、この人!





「てかその子、高野さんの妹?」

「いや…」


その言葉に苦そうな顔をした高野をあたしは押しのけて叫んだ。







『アコっていいます!啓司さんですよね?』


思わず背伸びをしてしまう。





「あ、はい、そうですけど」



『好きです!!!』



「は?」

「え?」


啓司さんの目が丸になる。





ええかわいいかっこいい背高いかっこいい!!






『結婚して下さい!』



「ち、ちょっとアコ、何言ってるの?一旦離れて!」


高野に引き剥がされる。ちっ





「ごめんね、今仕事で手一杯でそういうの興味ないんだ」


「ちょっ啓司さんも何真剣に答えてるんですか?!」


『じゃあ仕事が落ち着くまで待ってます!』

「あーーーーうん。ありがとう?」








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作者名:コウ | 作成日時:2018年2月21日 21時

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