検索窓
今日:12 hit、昨日:9 hit、合計:163,792 hit

89 ページ40

.





「もうすぐ着くわよ」




その言葉で外を見ると大きくEXILE TRIBEの文字。お客さんがたくさん列になってるのが見えた。すっご。




「裏は終わってからしか行けないから、もう席に向かって」

『わかった、ありがとう』



車から降りると、お客さんの興奮した声が遠くから聞こえてきた。その声を聞きながら高野についてく。改めて会場の大きさに驚く。



「お疲れ様です」

ドアというか扉の前の警備員に高野はいつものように挨拶をして通っていく。いやいやいやいや。



『高野、警備員顔いかつすぎない?』

「そう?」


いや軽く会釈してくれたけど警備員めっちゃ怖え。

しばらく歩くと、あるドアの前で立ち止まった。




「ここ入ったら関係者席。多分沢山座ってると思うけど、皆さんメンバーの家族とか知り合いだから大丈夫。あとどうせ忘れてるんでしょ、マスク」


『あ、ありがと』


「じゃあ終わったらまた迎えにくる。カードちゃんと首にかけといて」


そう言ってすぐに高野は来た道を戻って行った。


ふう、と胸を落ち着かせてとりあえず、マスクとカードを身につける。


『よし!』





思い切ってドアを開けた。そしたら椅子が並んでいた。座ってた人たちが一斉にこちらを見てくる。なぜ見てくる?!変な汗でてきちゃったよ。


一応、会釈をしつつ席に近づいていく。



前を見ると、映像が流れ始めた。
ライブが始まった。









.

90→←88



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
284人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コウ | 作成日時:2018年2月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。