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それからしばらく3人で話をして、HIROさんはレモンサワーを広臣に飲ませまくった。

広臣がトイレとかで席を外したタイミングで聞くように岩田から言われてる。案の定、1時間くらいしたら、





「ちょっと、お手洗いいいすか?」

「おー」

「ありがとうございます。アコ、HIROさんに変なことするなよ」

『それJKに言う言葉じゃないよね』






一応突っ込んだものの心の底では心臓バックバク。ついにくる!ついに本日のメインが!!




広臣がいなくなった途端に口を開いた。






『あの!HIROさん』

「はい、何でしょう」






優しいよ…この人もう眼差しが優しすぎるよ…これぞギャップ萌えか…







『唐突な質問で本当に申し訳ないんですけど』

「うん」

『広臣の…以前付き合ってた人のことは知ってますか?』


少し目を見開いたHIROさんは、すぐに吹き出した。




「何の話かと思えばそっちの話かあ」





お、これは






「知ってるよ。高野さんのこと?」

『あ…はい』


すんなり、意外といけた。






『あの、別れた理由とか…ご存知ないですか?』

「どうして?」

『そ、それは…』





思わず口ごもる。そして意を決して早口で話した。早くしないと広臣が戻ってきちゃう






『まだお互いのことが好きなら、復縁させたいって思って。そしたら広臣への恩返しになるんじゃないかなって』





早口で言ったからなんか言葉が変になった気がするけど、祈る気持ちでHIROさんを見つめる。






「わかった。それに関して知ってると思うやつの連絡先送るから、連絡してみて」



そうHIROさんが言ったところで、広臣が戻ってきた。






「お待たせしました。HIROさんそろそろ解散でもいいですか?明日アコ学校あるんで」

「ああ、俺もそのつもりだった。アコちゃん、めっちゃ楽しかったよ。現役高校生と話せて心なしか若返った気がする」


『こちらこそ、ありがとうございました。楽しかったです』



結局、HIROさんがおごってくれた上にHIROさんの車でマンションまで送ってくれた。


ただ、質問の返事はもらえなかった。あたしとHIROさんは連絡先を交換してないから、要するに誤魔化された。









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作者名:コウ | 作成日時:2018年2月21日 21時

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