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バイトを終わらせて急いでお店に向かった。
HIROさんとの待ち合わせ場所は鍋料理のお店らしい。鍋のお店なんて初めてだ。


待ち合わせ15分前くらいに着いたら広臣はもういて、ここはよく来るお店だったらしく店員さんと仲よさそうに話してた。







「妹なんすよ」

「妹さん!可愛らしいですね」

「そんなことないっすよ」




なんか内容が気になるけどそれは置いておく。



それより、なんでこんなに緊張してるんだあたし。バイトの面接より緊張してる。




あのことを広臣にバレないように聞くというミッションがあるからか、普通に緊張してるのか…大丈夫かな、

とりあえず出されたばかりのウーロン茶を一気飲みした。






「なんか緊張してね?」


店員さんと立ち話してた広臣がやっとあたしの隣に座る。





『べ、別にしてない』

「顔強張ってる」

『んなことねーし』

「てか、その俺のシャツ気に入ってるから絶対シミとかつけんなよ」

『任せろ』






そこに、がたいの良いサングラスの男の人が入ってきた。


HIROさんだ。テレビとかでちらっとしか見たことがないはずなのになんとなくぴんとくる。

すぐに隣で広臣が立ち上がった。






「HIROさん!お疲れ様です」





慌ててあたしも立ち上がる。カゴン!と足を打つ。いってえ!




「登坂お疲れ。こんばんは、初めましてアコちゃん」


サングラスの奥の瞳が優しいのがわかった。





『初めまして。HIROさん』







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作者名:コウ | 作成日時:2018年2月21日 21時

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