最終話3※ノーマルエンド※ ページ19
⚠︎65話の続き⚠︎
『俺のせいで湊人が死んでさぁ…！このままのうのうと生きることが本当に湊人の願い、？？』
類「少なくとも僕はそう思っているよ。僕がもし湊人くんと同じ立場に立ったなら必ずそうしていたと思う。」
『…類は本当にそう思う？』
俺の言葉に類が少しばかり間を置き「あぁ、そう思っているよ。」なんて言葉を返す。
類の謎の間に疑問を抱きはするものの考えてもきっと無駄だろう。という考えに行き着く。
このまま話を続けた所で話は平行線だし何よりもう俺自身がもういいやなんて思い始めている。
めんどくさいとか諦めとかそんな意味ではなく、ただ単に類達と話して湊人の想いについて考えた時。
死ぬこと自体がどうでも良くなって来たのだ。
ただ熱気が冷めただけかもしれない。
今はそんな単純な理由でいい。
だからもう少しだけ生きてみようと思ったのだ。
『…分かった。死ぬのはもうやめるよ。』
とは言ってもどんな理屈を並べてもそんなことは結局ただのサブでしかないのだ。
俺が死ぬ事を辞めたのは何よりも…
『だからさ。そんな顔しないでよ…2人とも』
2人が今にも泣き出しそうな顔をするから。
だから俺はまだ死ねない。
ゆっくりと金網に足をかけ有刺鉄線に躓きながらもフェンスの内側へと戻って来ては2人に抱きしめられる。
類「Aが飛び降りなくて本当に良かった…っ」
司「もう二度とあんな事はしないでくれッ！！」
『…ごめん』
そうポツリと謝れば2人の背中に腕を回す。
『本当にごめんね』
-病室-
手足の怪我の事の以前に身体の検査が必要だった為検査入院と題して数日間入院することになった。
その間類や司は病室へと頻繁に足を運んでくれ時折後輩である彰人や冬弥、ニーゴの皆んながお見舞い…と言っていいのかはわからないが来てくれていた。
勿論両親も。
今更話をしてどうにかなるわけではないものの今まで自身が悲観的に捉え過ぎていたのだと少しばかり実感した。
思っていたよりも俺は周りに恵まれていたようでポッカリと空いていた心の穴が徐々に埋められていくような感覚だった。
それでもやはり湊人の存在が大きく今でもよく夢に湊人が現れる。
Aはずるいね。
俺が居ないと何も出来ないくせに
1人幸せになって、と。
でも…それでも…
『やっぱり自分から変わらないとだよね』
そうポツリと呟けば自身の手のひらを見つめる。
その時扉が開く音が病室に響く。
『…今日も来てくれてありがとう。』
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ハデス - 奏斗との歪んだ共依存が露呈というよりは垣間見える感じでとてもリアルでとても面白かったです。完結おめでとうございます！！神作です！！ (7月12日 13時) (
レス) @page22 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした。最後のバットエンドで類くんだけでなく司くんまでもがラブドールの主人公を本物と錯覚？してしまい抱きしめるところはゾクッときてしまいました。とても楽しく読ませていただき、とても夢中になる作品でした。 (2023年4月11日 0時) (レス) @page23 id: 62d4ca850a (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます…とても最高でした…それにハッピーエンドからノーマルエンドバッドエンドまで見せていただけて本当に嬉しいです…次作や続きがありましたら幸いです… (2023年4月10日 1時) (レス) @page23 id: ff2512c7cb (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - うわぁもう最高でした…ありがとうございました… (2023年4月9日 7時) (レス) @page23 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - mさん» そう言って頂きありがとうございます！もうすぐで終わりを迎えますのでそれまで何卒よろしくお願いします！！ (2023年3月31日 17時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甲殻類アレルギー | 作成日時：2022年12月26日 18時
