最終話1※ハッピーエンド※ ページ17
類「当たり前に決まってるじゃないか。幸せになってはいけない人なんてこの世に1人も居ない」
司「そうだぞA!!!特にお前はこれから幸せにならないとだろう!」
『ッ!!…ならっ!!なら俺はこれからどう生きれば良いの!?湊人が死んでからこの日まで全てに諦めが付いてたからここまで来れたッ!!でも湊人がいない今俺はどう生きればいい!?』
類「Aが元の生活に戻ってもきっとまた今までのように比べ続けられる日々が続くだろう。でもだからこそ自分の力で生きてみてはどうかな。」
『俺自身の力…』
類「とは言っても急にそんなことを言われて"はい分かりました"なんてのは無理だろう。だから最初は心の拠り所として僕たちを利用すれば良い。」
『類たちを利用…?』
類「ああ。Aが何を頼りに何のために生きれば良いか分からないのなら僕たちのために生きれば良い。その代わり僕からはとある条件を提示する。」
『条件…?』
類「僕から提示する条件は…僕を避けないで欲しい。……駄目かい…?」
『…それだけ、?そんなの釣り合ってなんか…』
類「僕はAに避けられてた時凄く辛かったんだ。原因を作ったのは僕だから仕方ないって思って来たけれどやっぱり来るものがあってね。これから先今までのように避けられ続けると思うととても辛いんだ。…でもAが嫌ならそれでも構わないよ」
司「そうだな。そういうことなら俺からも条件を提示させてもらおう。俺から提示する条件はまた俺たちのショーを観にくることだ!!前回の"期待してない"という言葉忘れてないからな!!次こそ面白かったと、楽しかったと言わせてみせるからな!!」
『…類はともかく司に関しては拒否権ないじゃん…はは…なんかもうどうでもいいや。…分かった。俺は2人を利用するに当たって提示された条件を飲むよ。』
そう言えば目の前のフェンスを乗り越えれば有刺鉄線を無理矢理通った為手足は血だらけになっていた
司「お、おい!!大丈夫なのか!?」
『逆にこれ見て大丈夫だと思う?』
そう言って見せれば司はすまないと謝る。
その姿に思わず笑みが溢れる。
類「司くんは先にタクシーを呼んで来てもらってもいいかい?僕はAを運ぶよ」
司「あ、ああ分かった!!今すぐ呼んでくる!!」
そう言って走り出した司を背に笑みが溢れる。
『死ぬつもりだったからこの傷も痛みも全て愛おしく思えたんだけどなぁ』
なんてポツリと呟けば類が口を開く。
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ハデス - 奏斗との歪んだ共依存が露呈というよりは垣間見える感じでとてもリアルでとても面白かったです。完結おめでとうございます!!神作です!! (7月12日 13時) (レス) @page22 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした。最後のバットエンドで類くんだけでなく司くんまでもがラブドールの主人公を本物と錯覚?してしまい抱きしめるところはゾクッときてしまいました。とても楽しく読ませていただき、とても夢中になる作品でした。 (2023年4月11日 0時) (レス) @page23 id: 62d4ca850a (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます…とても最高でした…それにハッピーエンドからノーマルエンドバッドエンドまで見せていただけて本当に嬉しいです…次作や続きがありましたら幸いです… (2023年4月10日 1時) (レス) @page23 id: ff2512c7cb (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - うわぁもう最高でした…ありがとうございました… (2023年4月9日 7時) (レス) @page23 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - mさん» そう言って頂きありがとうございます!もうすぐで終わりを迎えますのでそれまで何卒よろしくお願いします!! (2023年3月31日 17時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甲殻類アレルギー | 作成日時:2022年12月26日 18時