64話 ページ15
湊「…もういいから手離せよ！！！」
『ッ…ぃやだッ！！！！絶対離さないから！！！！』
湊「なんd『俺は！？』はあ！？」
『俺はどうなるんだよ！！！湊人が望み通り死んで親の顔に泥塗ったとして置いてかれる俺はどうなるんだよ！！！！』
湊「それは…ッ！！」
『"1人幸せになるなんて許さないから"って湊人は言ったよね！？それは俺も同じだから！！！湊人の望み通り行って湊人は幸せになっても俺は幸せになんてなれねぇじゃん！！！』
湊「…わかった。降参だよA。」
分かってくれた。
これで湊人は死なずに済む。
ほっと胸を撫で下ろし引き上げようとした時
湊「一緒に堕ちよう？」
視界がぐるりと回った。
瞬間自身の身体は宙に浮いたような感覚に陥る。
否、感覚なんかでは無く本当に落ちていたのだ。
これ死ぬな
なんて思えば血の気が引く。
目の前の湊人は涙を流しニッコリと微笑めば俺を抱き寄せ呟いた。
湊「許さないから」
その言葉と共に俺たち2人は地面へと叩きつけられ気を失った。
『そして目を覚ませば病院のベッドで寝てた。』
これが全部だよ。
そう言って見せれば司は顔を俯かせ、類はまっすぐと俺を見ていた。
『湊人の言った言葉は何を指してたのかは分からない。けどちゃんと話を聞かずに湊人に寄り添ってあげれなかった事に対してなんだって思ってる。』
類「本当にそう思うのかい？」
『ああ思ってるよ。そうじゃないならあの言葉の意味は何？？湊人がこんな風に自分を追い詰めたのは俺のせいなんだよ！！』
類「Aは湊人くんの遺書を読んだことはあるかい？」
『読んだことあるよ。いやってほど読み返して来た！！その遺書に！！俺宛ての遺書にッ！！そう書いてあったんだからそうに決まってるじゃんっ！！！！』
類「…あぁそういうことか…。」
そうポツリと呟く類を問いただす。
類「何故湊人くんは心の拠り所であったAにそんな事を言うのか気になっていてね。お姉さんから聞いた時も2人はとても仲が良かったって聞いていたのに何故そんな事を言っていたのか分からなかったんだ。でもようやく分かった気がするよ。
湊人くんは…Aが命を絶たないようしていたんじゃないかな。」
『何それ…どう言う事…？』
類「湊人くんはAがどれだけ自分に依存しているのかを分かっていた。だから湊人くんが亡くなった時、後を追ってこないよう心に1番染み付く死に際にその言葉を放った。生きさせるために、ね」
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ハデス - 奏斗との歪んだ共依存が露呈というよりは垣間見える感じでとてもリアルでとても面白かったです。完結おめでとうございます！！神作です！！ (7月12日 13時) (
レス) @page22 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした。最後のバットエンドで類くんだけでなく司くんまでもがラブドールの主人公を本物と錯覚？してしまい抱きしめるところはゾクッときてしまいました。とても楽しく読ませていただき、とても夢中になる作品でした。 (2023年4月11日 0時) (レス) @page23 id: 62d4ca850a (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます…とても最高でした…それにハッピーエンドからノーマルエンドバッドエンドまで見せていただけて本当に嬉しいです…次作や続きがありましたら幸いです… (2023年4月10日 1時) (レス) @page23 id: ff2512c7cb (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - うわぁもう最高でした…ありがとうございました… (2023年4月9日 7時) (レス) @page23 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - mさん» そう言って頂きありがとうございます！もうすぐで終わりを迎えますのでそれまで何卒よろしくお願いします！！ (2023年3月31日 17時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甲殻類アレルギー | 作成日時：2022年12月26日 18時
