50話 ページ1
〜神代 類side〜
-電車内-
司「類貴様ッ……野菜を全て俺の弁当に入れるな！！！」
類「そんな事より司くん、Aが入院していた事について詳しく教えてくれないかい？」
司「話を逸らすな！！そして逸らしながらも俺の弁当に野菜を移すなー！！！」
大きな声をさらに大きくしてそう言う司くんをじっと見つめ軽く息を吐く。
類「司くん、そんなに大きな声を出したら周りのお客さんに迷惑をかけてしまうじゃないか」
司「うっ…す、すまない」
そう素直に謝る司くんに笑みが溢れれば先程の話について問う。
類「確か妹さんが入院していた病院で入院していたAと知り合ったんだよね？」
司「あぁそうだ。それで昨日咲希に詳しい話を聞いてみたんだ。と言っても主にAと出会った経緯やその後のこととかだがな」
買った弁当を一口、また一口と食べながら司くんはそう言った。
司「咲希とAが出会ったのはAが中学2年生の時らしい。病院内を歩いていたら偶々Aの病室の前を通り掛かったらしくてな、その時に会ったそうだ」
司くんが聞いた話によるとこういうことらしい。
扉が開いており興味が湧いてしまい覗き込んだ先にはベットで上体を起こし、眼帯と頭には包帯、腕も骨折して点滴が打たれていた姿のA。
その光景に目が奪われていると音を立ててしまいAに気付かれ話しかけられ、そこからお互い話すような中になっていったらしい。
入院の経緯や年齢とかその他諸々を話していたそうだ。
入院の経緯に関しては足が滑って高いところから転落したと言っており妹さんはそれ信じ仲が良くなった。
との事だ。
類「なるほどね…」
司「それでずっと気になっていたのだが何故類はAが入院していたことを知らなかったんだ？」
そう言う司くんに口を開く。
類「僕とAは中学が違うからね。こうやって電車に乗らないと行けないから祖父母の家から通っていたことが多いんだ。次の日が休日とかそう言う日はたまに帰ってきていたけれどね。」
司「…だからこそAが入院して帰ってこなくても可笑しいなんて事が無かったのか…」
司くんが顎に手を置き何か考え出したと思えば首を傾げる。
司「みなとという少年はいつもAといたと言っていたよな？だが電車で移動しないといけないほど自宅から遠いところに通っているのに何故みなとという少年が類や寧々に"いつも一緒にいる"と思われるぐらい俺らが住んでいる地区に来ていたんだ？」
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ハデス - 奏斗との歪んだ共依存が露呈というよりは垣間見える感じでとてもリアルでとても面白かったです。完結おめでとうございます！！神作です！！ (7月12日 13時) (
レス) @page22 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした。最後のバットエンドで類くんだけでなく司くんまでもがラブドールの主人公を本物と錯覚？してしまい抱きしめるところはゾクッときてしまいました。とても楽しく読ませていただき、とても夢中になる作品でした。 (2023年4月11日 0時) (レス) @page23 id: 62d4ca850a (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます…とても最高でした…それにハッピーエンドからノーマルエンドバッドエンドまで見せていただけて本当に嬉しいです…次作や続きがありましたら幸いです… (2023年4月10日 1時) (レス) @page23 id: ff2512c7cb (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - うわぁもう最高でした…ありがとうございました… (2023年4月9日 7時) (レス) @page23 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - mさん» そう言って頂きありがとうございます！もうすぐで終わりを迎えますのでそれまで何卒よろしくお願いします！！ (2023年3月31日 17時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甲殻類アレルギー | 作成日時：2022年12月26日 18時
