5話 ページ6
『ただいま冬弥くん。それといらっしゃい彰人くん。基本ベランダは危ないから緊急時以外出たらダメだって思ってるんだけど…。何かトラブルでも?』
そう言葉を二人に言いながら開いていた窓の淵に腕を組んで置けば二人の視線の先を辿る。
彰「あ。Aセンパイ、こんにちは。…いや実は目の前の木に猫がいるんですけど何やら降りれなくなったみたいで」
状況説明をしてくれる彼の言葉にふーんと相槌を打てばベランダから身を乗り出してどうにかしようとしている彼に言葉を放つ。
『…俺に任せて。』
そうポツリと言い放てば助走をつける為に数歩後ろへと下がり走り出す。
俺の言葉に疑問を抱いた彼らが俺の方を見ようと振り向こうとした瞬間
俺は先程まで自分がいた窓際に足をかけ、窓から猫のいる木に目がけて大きく宙をまう。
目の端に映る彼らは驚いた表情を浮かべており昔の思い出と重なる。
そういえばまだ類と仲が良かった頃、周りが類を恐れて近付かなくなってた時に類の考えた事を実践してたの俺だったな…
そのとき、今より高いところから落ちて頭の打ちどころが悪くて手術したんだっけ。
類には悪いことしたな…
トラウマ、植え付けてしまったんだから。
なんて考えてしまっていたせいで本来掴むべき木の枝に掴むことが出来ず自分の胸に飛び込んできた猫を抱き抱えたまま地面に引き寄せられるように落ちていく。
別に生きたいとかそういう思いは無いしこのまま打ちどころが悪くて死んでしまうのも悪くない。
それにもしこのまま死んでしまえたら…
彼に…
湊人に会えるかも知れない
そんな思いがよぎる中、俺は思い出した。
またあの時と同じようになってしまったら…
また類にトラウマを植え付けてしまう
図書室にいた冬弥くんと彰人くんにも…
また、俺のせいで………
そう思った俺は受け身を取りながら着地の体制へと体を動かそうとした瞬間
俺は着地するのをやめ受け身を取る。
類「A!!」
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい!!続き待ってます!! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです!更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです!これからもよろしくお願いします! (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい! (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、!自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです!!冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます!!これからも何卒よろしくお願い致します! (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甲殻類アレルギー | 作成日時:2022年3月22日 1時