【プロセカ】悪いのは全部俺

42話 ページ43

-自室・夜-

『寝れない』

なんで？なんで寝れない？オールだってしたし慣れない事したし動いた

なのになんで寝れないの？

かれこれ1時間は目を瞑っているのに一向に眠気はやって来ず、ただただ目の下のクマが悪化する。

明日は学校だってある。

寝なきゃ

寝ないといけないのは分かってる。

なのに、なのになんで…

そう思えば上体を起こしこんな事なら類を超えるために。

比べられない為に勉強をしよう。

復習に予習にそれが終わればニーゴの作業をすればいい。

そうすればいずれ眠くなる。

なんて期待してそれらに取り掛かる…が、目覚ましのアラームと共に我に帰る。

本来起きる筈だった時間。

目がしゅぱしゅぱとして痛んでいたがメインの眠気はなんとかやって来ていた。

が、取り敢えず学校がある為準備を終わらす。

食欲は無く、胃に入れると吐きそうだった為いつもの場所へと向かう。

『ほら、おいで。ご飯買って来たよ』

なんて口にすれば数匹の猫達が自身の元へと歩み寄る。

猫が食べている所を見ながら座れば食べ終わったのか猫が膝へと座ってくる。

その場に横になりこれまでのことを浄化するように戯れていると数時間前まで求めていた眠気が押し寄せる。

今更来んのかよなんて溢しながら瞼を閉じれば眠気に従い寝息を立てる。






……？何かに顔を舐められてる…？

重い瞼をゆっくりと開けば目の前には猫の顔がドアップで映し出される。

『あぁ…なんだ、君か……』

そう思い寝返りを打てば不意にスマホが目に飛び込み手に取る。

と、画面には類と司からの不在着信がかなり来ており、二人合わせても100は行く。

『………は？』

時刻を急いで確認すると昼休みへと突入する前の時刻へとなっていた。

そして時刻が30分になったのと同時にスマホが鳴り響く。

画面には《類》と映し出されていた。

やらかしたなんて感想を残しながら電話に出る。

『…もしもし』

類「ッ！！やっと繋がったよ司くん！！」

電話越しから「本当か！！！」なんて馬鹿でかい声が聞こえてくる。

説教を食らうことなんて重々承知なのでそれを避ける為に一言口にする。

『…今行きます。』

そう言って切れば猫たちの元を後に全速力で学校へと向かう

-学校・中庭-

『ッはぁ…っはぁ…っ…』

中庭へとやってこれば荒い呼吸を落ち着かせるため深呼吸をする

先生には報告し、類たちの場所をクラスメイトに聞きここへと来たのだが、肝心の二人が見当たらない

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