39話 ページ40
またも目の前で繰り広げられる会話
口を出すタイミングなんて無くて、俺の言いたかった言葉は何かもわからなくなる。
ただ、俺なんかがいなくてもこの3人なら…きっと雪を救えるだろう。
雪「勝手なことばかり……勝手に嫉妬して、勝手に共感して、勝手に救おうとして………。雨も何か言いたいわけ?」
『え』
突然自身に振られ言葉を溢す。
雪「こんな時までフード被って顔見えないようにして素性隠してこんなところにまで来て何も言わない。何がしたいの?」
『俺…は……』
雪「雨に何言われても私は変わらない。…やめてよ……もう、十分でしょ。私は、消えたい。それが私の本当の想いなの」
K「……雪。それでもわたしは、雪を救いたい。」
痛い
雪「もう、疲れたの……!希望があるかもって……まだ、見つかるかもって思うのが」
痛い
雪「だったら、最初から見つからないって思えてた方が楽だった。だから、もう……もう………!」
イタイ
雪「もう、救われるかもなんて、思いたくない!!」
イタイイタイイタイイタイイタイイタイ
全て溢れ出してしまいそうだ。
湊人もこうだったかもしれない。
湊人も本当はこう思って俺に期待して救われるかもって思っていたかもしれない
湊人は自ら死んだんじゃない
本当は俺が湊人を…
殺したのかもしれない
雪「はは、そんなに必死になって馬鹿みたい……」
いつの間にか雪のあの気迫や叫びは無くなっており、笑いを溢す。
雪「本当に____ずっと作り続けてくれるんだよね」
K「……うん。大丈夫だよ、雪。絶対に、いつか救ってみせるから」
その言葉を境に雪からは先ほどまでのものが感じなくなった。
え「……はぁ、なんとかなったのかな。それにしても、ほんとめんどくさいヤツ」
A「ま〜ま〜。でも、良かった。えななんも、雨も…そう思うでしょ?」
え「…………さあね」
『うん、そうだね』
え「それよりも!雨、いつになったらそのフード外すわけ?」
『…え?』
A「あ!それはボクも思ってた!」
え「私たちだけ名前も顔もバレてるのに、雨だけ何も出してないってずるくない?」
雪「…なんで?」
『いや…なんでって言われても……ちょっと顔出すとめんどくさそうな事になりそうで……特にAmiaには』
A「…え、ボク!?」
『でもまぁ…確かに、俺だけみんなの事知っててみんなは俺のこと何もってのは不公平だよね』
なんて口にすれば俺は被っていたフードに手をかけ後ろへともっていけば素顔を明かす
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい!!続き待ってます!! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです!更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです!これからもよろしくお願いします! (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい! (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、!自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです!!冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます!!これからも何卒よろしくお願い致します! (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甲殻類アレルギー | 作成日時:2022年3月22日 1時