【プロセカ】悪いのは全部俺

36話 ページ37

さて…と。司達は上手くいっただろうか。

と言うもの遡る事数十分前。

類に帰ろうと言われ一緒に帰っている最中、司からメッセージが送られてきた。

司［類とまたショーがしたいんだ。その為に類を今送った場所まで誘導し、出来ればだが類を一人だけにして欲しい。頼めないだろうか？］

『はぁ…しょうがないなぁ…』

こんな状態の類は凄く気持ちが悪い。

ぶっちゃっけ類と一緒に家に帰るとか嫌だし。

そう思えば俺は素っ気なく［分かった］と一言送れば言われた通り遠回りをしつつ言われた場所へと誘導する。

類「何故こんなにも遠回りをするんだい？」

なんて途中怪しまれたものの軽く遇らう

『少しだけ遠回りして歩きたい気分だからかな』

そう返せば首を傾げつつも断りもしない類

さてと、そろそろその場所に着くだろうか…

チラリと類を見れば俺の少し先を歩いている

どうやって撒くか…と思うが案の定類は司達の事なのかは不明だが俺から意識が外れており、難なく撒くことが可能だった。

ここからは司達がなんとかするでしょうと思えば来た道を戻るように歩き出し今に至る。

もし上手くいけば類や司達は一緒に笑い合ってショーをするのだろうか。

……なんでだろ

何故か胸の奥が凄く痛い。

ズキズキしたと思えば締め上げられてるような苦しさ。

息苦しくて後ろから喉をじわじわと締められていくような感覚

あぁそっか俺は…

『類の幸せが…凄く、辛いんだ…』

最低過ぎるだろ俺…

俺はその場にしゃがみ込めばボロボロと涙をこぼす。

『…ッんで俺なんかが生きて…ッ！！湊人がッ…死んだんだよッ…！！』

その叫びは突然降ってきた大雨によってかき消された。

-自室・夜-


眠気のやって来ない自身の体に最近寝付きが悪いななんて感想を残せば席につきヘッドホンをつければナイトコードへと上がる

が、二人が話し込んでいるがため潜る事にした。

どうやら雪の話らしい。

A「雪も、本当はずっとキツかったんだろうな」

え「え？」

A「雪がいなくなっちゃった日にさ、ボク、雪と雪のお母さんが話してるの聞いちゃったんだよね。雪のお母さん、ナチュラルに価値観押しつける感じの人でさ。でも、雪は全然気にしてないって感じで受け止めてたんだ」

A「雪がいいならそれでもいいのかなって思ったんだけど、……でも、セカイであんな感じになっちゃってたでしょ？だから、雪はお母さんのために、無理に"いい子"になろうとしちゃってたんじゃないのかなーって思って」

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