【プロセカ】悪いのは全部俺

32話 ページ33

類「……今、充電したよ。これで問題なく動く」

司「……っ 充電を忘れただなんて……、そんな単純なことで、オレ達のショーは……っ！！」

寧「ごめん、なさい……」

司「謝ってもどうにもならん！！」

類「……司くん。寧々にも悪気があったわけじゃない。昨日解散したあとも残って遅くまで練習していたんだ」

類「それに、充電の確認をしなかった僕にも非がある。でも、次は必ず……」

司「次？ 次だと！？じゃあ今日の客はどうなる！」

まさに最悪な空気だ。

反省会はするだろうなとは思ってたけどまさかこうも酷いとは

寧「………全部、わたしのせいだ……わたしが……わたしがロボットなんか使わなくても、人前に立ててれば……」

可哀想な寧々。

反省しても永遠に責められて怒鳴られて自分がよくわかってることを次から次へと言われ続ける。

『…帰ろ』

寧「ごめんなさい………！！」

その時、背を向け帰ろうとした瞬間寧々が自身の背中に突撃する。

寧「ッ…！！A……っ！！ごめん、なさい…！！」

そのまま走り去る寧々を見ていると後ろから声が聞こえる。

え「Aくん！？なんでまだここに…！！」

類「ッ！！A！！目が覚めたのかい！？」

司「ッA…！」

『そんなに名前呼ばれなくても聞こえてるって。はぁ…"ちゃんと見てた"よ。3人揃って見に来てくれっていうからわざわざ来て見たらこのザマ、ねぇ』

俺の言葉に類と司は俯き想像通りの顔を浮かべる。

『安心してよ、俺ちゃんと言ったでしょ？司。"期待してない"って。だから別に失望とかないから安心しなよ。…でもまぁ今のは言い過ぎなんじゃない？人それぞれ事情があるのに真っ向から否定して反省を許さない。結局、君はその程度の人間だったんだね。…そう言った面では正直失望した』

司「…ッだが客と向き合わないで、最高のショーができるわけないだろ！！！」

『ですって類さん』

そう言って類に振れば少し俯きすぐに前へと向き直れば口を開く

類「…客と向き合わないで、最高のショーはできない。それはそうだ。間違いない。でも君は、もっと簡単なことを見落としている。」

類「＿＿最高のショーは、ひとりじゃできない」

司「……！」

帰ろう。今ここに俺がいても意味がない。これからどうするかを決めるのは彼ら自身なんだから。

-神代家-

頭が痛い…無理に動き回ったからだ…

取り敢えず薬だけでも…

そう思い階段を降りリビングへと向かう。

類「A」

『…っ類…』

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